《喊声》2020年1月

新年を迎えると、我が家では箱根駅伝を見る。今年は青学大が大会新記録で優勝し、王座奪還を果たしたのも記憶に新しい。

「その1秒を削り出せ」。数年前に優勝を果たした東洋大の選手たちの腕には、この文字が書かれていた。伝統のたすきと腕に刻まれたスローガンを力に変え、選手たちは素晴らしい功績を残した。

高校時代、部活動のコーチは「一人一人の頑張りがチームとしての強さや結果につながる」とよく言った。東洋大のスローガンはまさにその象徴であり、時が経ちそれぞれ闘うフィールドが変わっても、選手たちを支え続けているだろう。

スポーツに限らず、「チーム」を意識し活動する場面は学生生活で存在する。「箱根駅伝で優勝」のような大きな目標でなくとも、時間と労力とを削り出し、仲間とともに何かに打ち込むこと。私にとっては本紙に関わる活動がそうであった。

私たちは強いチームではなかったかもしれない。けれど間違いなく昨年の「一人一人の頑張り」があって、今年の「塾生新聞」がある。「あの時はあんなことがあったね」と、何年経っても同じ温度で語り合うことができたら、それは最高のチームだった証なのではないかと私は思う。

(髙根奈々)