企画

母校への愛 受け継がれていく愛校心

左から孝さん、正孝さん、孝望さん

左から孝さん、正孝さん、孝望さん

「慶應義塾の出身者は母校愛が強い」。この認識は、慶應内外で幅広く知れ渡っているものだ。早慶戦・三田祭などの催事には多くのOB・OGが訪れ、三田会などを始めとする同窓会組織の規模は日本一と言っても過言ではないだろう。

しかし、義塾出身者の母校愛が表れる、もう一つの伝統がある。「義塾への思いを自分の子どもに託す」。事実慶大生には、同じく慶大の学び舎で過ごした家族を持つ者も多い。

今回は、「母校への愛」と題し、親子三代で幼稚舎から義塾に通う友岡正孝(せいこう)さん(昭和30年経済学部卒)、孝(たかし)さん(昭和60年経済学部卒)、孝望(たかみ)さん(政3)にお話を伺った。

「息子を入学させる学校は慶應以外あり得なかった」と語るのは正孝さん。「受験がないので、何かやりたいことができた時に、それにとことん打ち込める」と、義塾の一貫教育に魅力を感じていたようだ。自身も一貫校という特徴を活かし、文化団体連盟・生徒会の立ち上げや運営に尽力したという正孝さん。「受験に左右されず、自分の関心事に没頭する」。そんな学生生活を息子の孝さんに期待した。

正孝さんの思いを受け、孝さんはテニスに打ち込み、ジュニア日本代表・全日本大学選手権3位と輝かしい成績を残した。孝さんにとって慶應は「ひたすらテニスをする場」。新聞に自分の記事が掲載された際のクラスメイトの喜びようは、慶應のきずなを感じる瞬間だったと振り返る。また、「テニスの大会のプログラムで、国内外において慶應の文字を見たり、慶應のユニフォームを着てテニスをすることは誇らしかった」とも語る。

孝さんも、息子の孝望さんに運動をさせたいという思いから慶應への入学を勧めた。孝望さんが普通部3年次、野球部のエースナンバーを背負ってマウンドに立つ姿を見て、その思いが叶ったことを感じたという。

慶應への入学に関し、孝さんと孝望さんは「最初から発射台に乗せられていた」と口をそろえる。孝さんが「幼稚舎の試験には何の疑問もなく、ただ連れていかれた」と振り返れば、孝望さんも「幼稚舎時代は電車通学が珍しいくらいにしか思っていなかった」と話す。しかし2人とも、幼稚舎から普通部、塾高へと進学し、塾外出身者と触れる中で、慶應の力を改めて知らされたようだ。「塾外出身者は慶應の価値を知って入学してくる人が多い」と孝望さん。

孝望さんが塾高に在籍中の2008年、塾高野球部は春夏連続で甲子園に出場した。「アルプススタンドを埋めつくす義塾関係者を見て、慶應のつながりを改めて感じた」と孝望さんは話す。母校の強い結束を肌で感じた体験だった。

また、正孝さんが塾高同窓会の会長であったことから、3人を知る塾高の教員の中には、正孝さんの近況について孝望さんが尋ねられることもあったそう。慶應のきずなは思わぬところでもつながり、輪となる。そこに慶應への愛がある限り。    (堀内将大)

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