慶大には他学部への編入試験という制度が存在し、例年何名かが転部をする。転部した学生たちは満足した学生生活を送っているのだろうか。3人の転部生に話を聞いた。
今回取材に応じてもらったのは、商学部から法学部政治学科へと転部した杉尾美幸さん(政3)、総合政策学部から経済学部へ転部した伊東誠一さん(経2)、法学部政治学科から文学部東洋史学専攻へ転部した鈴木真吾さん(文2)の3人だ。


転部後の授業数や難易度については、やはり学部ごとに違っている。政治学科は1年次の必修科目が多いため必然的に授業数は多くなってしまう。一方文学部は1年次の必修科目が語学のみであり、また法学部から文学部に転部した場合はかなり多くの単位を一般教養として変換できるため、そこまで辛くはないようだ。

また難易度についても、特に経済学部の場合は数学などが入ってきてしまうので厳しいが、努力すればついていくことができるレベルだそうだ。

転部後の授業は難しく、授業数も多くなるが、3人とも転部をして良かったと思っているという。「せっかく大学で勉強するなら、やりたい勉強をした方がいいですね」と杉尾さんは語った。伊東さんも「一般教養のレベルではなく、専門的に勉強できることが嬉しいです」と話した。

転部の利点はそれだけではない。転部前の学部の勉強について、鈴木さんは「1年で学んだ政治学の理論的な枠組みは、今とても生かされています。歴史を学ぶうえで、政治学的な視点から見ることが出来るというのは非常に役立ちます」と話す。転部前の勉強が転部後に生かせるのは強みのひとつだ。

さらに、転部することで新しく転部先の学部の知り合いが増えるというのも大きな利点といえる。「歴史の話が通じる友達が出来たことは非常に嬉しいですね」と鈴木さんは語る。

これから転部するにあたり必要なことは何だろうか。杉尾さんは「諦めず、駄目だとか思わずに、とりあえず挑戦してみたほうがいいと思います。大学は熱意を見せれば応えてくれます」と話す。

明確な目的意識を持って

伊東さんは、「転部後に何をしたいか、なぜ学部を変える必要があるかを考えてください」と言う。

鈴木さんもまた、「明確な目的意識、何をやりたいのかを考えないと迷ってしまいます。明確にやりたいことがあれば、転部後の勉強が辛くても乗り越えることができますよ」と答えてくれた。

今回取材した3人は、3人とも転部後の生活に満足していた。大学生活は一度きり。もし転部を考えて迷っているのならば、思い切って編入試験を受けてみるのもいいのではないだろうか。

(大竹純平)