慶應塾生新聞会 三田オフィス

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《喊声》2019年12月

朝起きてすぐ、ツイッターを開く大学生は少なくないだろう。私もその一人だ。普段は何も考えずに眺めるが、先日あるニュースを見て、朝から驚きと嬉しさが込み上げてきた。

タイトルは「アンタッチャブル 約10年ぶり復活 フジテレビ『脱力タイムズ』で」。ツッコミの柴田英嗣氏へのサプライズであったと同時に、事前告知が一切なされなかったことから、視聴者にとっても大きなサプライズとなった。活動休止期間を経て、昔と全く変わらず面白い漫才を披露した二人の姿に、私たちは感動した。

ドイツの文豪ゲーテは「仕事は仲間を作る」という格言を残している。仕事仲間という存在は、同じ目標に向かって困難を乗り越えながら協働を続けていくため、同じ価値観を持つ友人とは異なった存在となる。お笑いコンビもれっきとした「仕事仲間」だ。

目標に向かう過程では、価値観の違いから仲間同士ですれ違いが生じうる。これが続くと、やがて仲間としての関係を継続できなくなることもある。かつては同じ目標に向かって共に熱狂していた仲間だからこそ、あるきっかけで気持ちが遠く離れてしまうのだ。アンタッチャブルの二人は、唯一無二の漫才を追究していたからこそ、約10年のブランクにつながったのかもしれない。

私自身、本紙の編集や会の運営の中で、多くの会の仲間と熱中の瞬間やすれ違いを経験してきた。たとえ今は互いを理解しきれなくなっていたとしても、その熱中の瞬間は本物であり価値が薄れることはない。いつか、わだかまりが溶け互いを理解できるときも来るだろう。そう信じて、この役を終えたい。

(松岡秀俊)