三田キャンパスの西門をくぐり、網町の静謐な丘を歩き、麻布十番商店街の温かな灯を抜けると、光と翳の街・六本木に辿り着く。三田キャンパスを出発しておよそ30分。そこに広がるのは、学びの余韻をほのかに残したまま、日常から物語へ歩み出すための舞台だ。
そんな六本木は、この季節になると街一帯がイルミネーションとクリスマスマーケットに包まれ、クリスマス一色に染まる。本記事では、冬の夜を輝かせる六本木周辺のイルミネーションスポットを取り上げ、見どころを紹介する。恋人や友人など、大切な人と訪れる際の参考にしてほしい。
●けやき坂イルミネーション
六本木の冬の象徴として、まず挙げたいのが「けやき坂イルミネーション」だ。約400メートルのけやき坂を、約80万灯のLEDが照らす「Snow&Ble」の光が流れる。特に「KEYAKIZAKA」と「HILLSIDE」を結ぶ連絡橋から望む、両側の並木道の軌跡と、その奥に赤く染まる東京タワーの構図は、まさに夜の絵画である。
開催期間は11月4日(火)~12月25日(木)、点灯時間は17時から23時。
●MIDTOWN CHRISTMAS 2025
続いて紹介したいのが、TOKYO MIDTOWNで開催されている~MIDTOWN CHRISTMAS 2025」だ。「CHRISTMAS GARDEN LIGHTS」「EMOTION PALETTE TREE」「光の散歩道」の3つのイルミネーションが、ミッドタウン・ガーデン全体を黄金の光で包み込む。並木を抜ける先に現れる象徴的なクリスマスツリーは、幻想という言葉を惜しまないほどの存在感。さらに奥へ進めば、無数の光がガーデン一帯に広がり、訪れる人それぞれのクリスマスの物語を紡いでくれる。
開催期間は11月13日(木)~12月25日(木)、点灯時間は17時から23時。
●ARK HILLS CHRISTMAS 2025
次に紹介するのは「ARK HILLS CHRISTMAS 2025」のクリスマスツリーイルミネーション。アーク・カラヤン広場にそびえる本物のもみの木に、黄金の光と「音楽」をテーマにした装飾が施され、あたたかなオーセンティックなクリスマスを演出する。華美ではなく、品格ある温もりに満ちた光景であり、眺めているだけで心がほどけていく。
開催期間は11月11日(火)~12月25日(木)、点灯時間は8時から23時30分(サウスタワーは7時から25時)。
●東京タワーウィンターファンタジー2025 Little Twin Stars Xmas イルミネーション
最後に紹介するのは、「東京タワーウィンターファンタジー2025 Little Twin Stars Xmas イルミネーション」だ。サンリオの人気キャラクター「リトルツインスターズ(通称キキ&ララ)」50周年を記念して、4万3000球のLEDのライトアップがタワーの正面玄関前を鮮やかに彩っている。
また、「Tower GARDEN」エリアにはピンクと水色のキキ&ララカラーの光が幻想的な、高さ約10メートルの「LITTLE TOKYO TOWER」も設置され、柔らかな光に包まれた空間でキキ&ララと写真が撮れるフォトスポットや、16時以降はキキ&ララの楽曲『Twinkle My Dear…☆』にのせたライティングショーも開催される。「Twinkle GARDEN」のエリアは、フォトジェニックな空間で、ピンクと水色に輝く光と、リボンのオーナメントが可愛らしいホワイトツリーが広がり、キキ&ララの色とりどりの星空の世界を体験できる。
開催期間は11月17日(月)〜12月25日(木)、点灯時間は9時から23時(ライティングショーは16時から22時30分、16時から15分ごとに開催)。
今回紹介したイルミネーションは、いずれのスポットも、六本木や三田の夜を鮮やかに彩る特別な景色だ。三田キャンパスに通う塾生にとっては、授業帰りや空き時間にも立ち寄りやすい距離にある冬の贈り物である。今年の冬は、ぜひ大切な人と光の中を歩き、思い出に残る時間を過ごしてほしい。





