1年後に迫った、東京オリンピック。国内が観戦チケットの当選結果に沸く中、オリンピックに向けた準備を着々と行う塾内の団体がある。KEIO 2020 project(以下KEIO 2020)だ。

2017年、慶大日吉キャンパスがイギリス選手団の事前キャンプ地に決定したことをきっかけに発足した。イギリス選手団のサポートを目的に、塾生が主体となって日々活動している。今回、この団体に所属している佐保田美和さん(理2)に話を聞いた。

英国代表チームの受け入れ準備

パラリンピック選手向けに、「バリアフリーマップ」を作成中だという。塾内のバリアフリーエリアや、身体障害者の方にとって移動が困難な坂道・狭い道を記載する。このマップは塾長室の支持も得ており、完成次第塾内に配置する予定だ。

他にも、今年度から月2回、スポーツユニットと呼ばれる会合を開催している。このユニットでは、メンバーがオリンピックの13種目のグループに分かれ、その種目について一から知識をつける。「競技について受け入れ側が詳しく知らなければ、選手のサポートはできません」と佐保田さんは話す。

また今年の秋には、メンバー11人が英国へ視察に行くことが決まっている。ロンドン五輪の際、陸上のウサイン・ボルト選手が、事前キャンプ地となったバーミンガム大学の学生サポートを称賛した。KEIO 2020は、このサポートに携わった現地の方々に直接話を聞きたいと考えている。

競技を広める活動

さまざまなスポーツイベントを開催してきた。例えば、足に障害がある方が座ったまま行うバレー競技「シッティングバレー」や、ボールを投げ合いいかに一つの球に近づけるかを競う「ボッチャ」などのパラリンピック競技がある。実際に活躍する選手を交え、小学生を対象に競技の体験会を行った。他にも7月には慶大出身の廣瀬俊朗選手を招待し、ラグビーのトークショーを開催する。

KEIO2020が目指す先

こうしたイベントを開催していることから、KEIO 2020の活動は一見華やかに感じるかもしれない。しかし日々の活動は、連絡やミーティングといった事務的な作業の連続だという。「その分、私たちの活動に注目していただいた時、応援の声をかけていただいた時にとてもやりがいを感じます」と佐保田さんは話す。

選手の方々に、「慶大のサポートがよかった」と言ってもらうことは、メンバーが共通して抱く目標。彼らにあるのは、アスリートファーストの精神だ。

(西岡詩織)