ブロック玩具を共同開発 子供の発育に認知科学を応用

慶大は株式会社バンダイが販売するブロック玩具「Block Labo ビークルブロックシリーズ」の開発に慶大論理と感性のグローバル研究センター赤ちゃんラボが協力したと発表した。同製品はバンダイが開発を担当し、株式会社日立製作所が脳科学的な検証を施し実現。慶大文学部助教の大森貴秀氏を中心としたラボスタッフは日立製作所の検証に参加した。
Block Laboは、株式会社日立製作所が企画協力し、脳科学的に子供の発達に応じた玩具を作るという共同プロジェクトにおいて開発され、2011年4月に発売した。今回開発されたビークルブロックシリーズは、従来までのBlock Laboとは異なり、ブロックで車や新幹線といった乗り物の模型をよりリアルに組み立てることが出来る。
検証は2012年の11月から12月に実施。実際にビークルブロックを3歳から6歳未満の子供に組み立てさせ、ブロックを完成させる達成率とその所要時間の比較を行った。結果は4歳未満の子供よりも4歳以上の子供の方が達成率は高く、ビークルブロックでより長く遊ぶことが分かった。また模様の有無によって、複雑な形状の模型も短時間で完成させられることも判明。さらに成長に伴って、子供の組み立てる能力が発達していることが判明した。
赤ちゃんラボの文学部准教授である皆川泰代氏によると、それぞれの年齢に適切な玩具で遊ぶことは子供の興味を育み、学習能力や手先の発達を促すのにより効果的であるという。今回の検証は認知科学的視点から子供の行動を観察しており、「認知科学という学術的な知識を実用社会に適用出来たということが、今回のビークルブロックシリーズの開発において重要だ」と皆川氏は述べた。
ビークルブロックシリーズは今月13日に販売を開始した。販売後も慶大は日立製作所との提携研究を続け、開発に協力していく予定。