改修前最後となった国立競技場での早慶サッカー定期戦。2年ぶりの勝利を狙った慶大だったが、早大の速攻に対応できず0―3の完敗を喫した。
「開始直後から後手にまわってしまった」と須田監督が語るように序盤から裏へと抜けだす早大FWの対処に苦しんだ慶大。前半17分、30分ともにディフェンスラインを掻い潜られる形で得点を許す。後半に入って、ボールを持てるようになったものの、早大ペースは変わらず、押し込まれる状況が続く。流れを変えるためにDF岩田(総4)、FW山本(法1)と攻撃的な選手を投入するも逆に疲れの見えてきた後半27分、ダメ押しとなる3点目を決められる。足が止まった慶大は反撃することができず、そのまま3―0で試合は終了。節目の試合を勝利で飾ることができなかった。
全体的にボールを引き出す動きが乏しく、運動量の少なさが目立った。また、早大の激しいプレスに圧倒されミスを連発するなど精神面にも課題を残す結果となった。試合後、主将の松下(総4)も「完全な力負け。何もかも相手が上だった」と早大との差を痛感した。