30年ぶり日本人への授与
観世流能楽師坂井音重氏が今月8日、慶大学名誉博士称号を授与された。日本人への慶大名誉博士称号の授与は、1983年以来30年ぶり6人目となる。
坂井氏は昭和39年に慶大法学部政治学科を卒業した。能楽の継承者として長年にわたり日本の文化交流の発展に寄与。また、能楽を通じて慶應義塾をはじめ日本の教育界の人材育成に貢献してきた。今回はこれまでの功績をたたえ坂井氏に名誉博士の称号が授与された。
授与式は三田演説館で行われた。石川透文学部教授が司会を務め、関根謙文学部長が推薦文を朗読。清家篤塾長が坂井氏に名誉学位記を授与し、式辞を述べた後、坂井氏は挨拶を行った。
式後、北館ホールにて、坂井氏の活動をまとめたDVDを上映。さらに坂井氏は「能と私」と題した記念講演を行わった。