初戦の8回に続投で当番した外丸主将(環4)
1 1月 1 日・ 2 日、東京六大学野球秋季リーグ早慶戦が明治神宮球場で行われ、慶大は連敗で今季を終えた。
早慶戦が 11 月 1 日・ 2 日、 明治神宮野球場で行われた。今季はすでに明大の優勝が決まっていたが、節目の「1 0 0 年目」を飾る伝統の一戦を見届けようと、多くの観客が神宮の森に詰めかけた。
第 1 戦、慶大の左腕エー ス・渡辺和(商3)が先発。対する早大は東北楽天からドラフト 2 位指名を受けた伊藤。序盤は互いに譲らぬ投手戦が続いたが、 3 回裏、慶大が四球を足がかりに 1 ・ 2 塁の好機を作り、 2 番・竹田(環 1 )のタイムリーで先制した。しかし 4 回表、早大は 4 番・寺尾がレフトスタンドにソロホームランを放ち、すぐさま同点に追いつく。その後は両投手の粘りと堅守が光る展開に。だが 8 回表、早大は連続四死球で 1 死満塁とすると、 3 番・小澤、 4 番・寺尾、 5 番・前田の連続タイムリー、さらに 6 番・田村の犠飛で一挙 4 点を奪い、試合を決定づけた。慶大も 8 回裏に今津(総3 )のタイムリー、 9 回裏には読売からドラフト 2 位指名を受けた抑え投手の田和から渡辺憩(商 2 )のタイムリーで 2 点を返す粘りを見せたが、反撃及ばず。初戦を3―5で落とした。


第 2 戦、慶大は右腕・小川琳(経 4 )、早大は 2 年生の高橋煌が先発。両投手が好投を見せ、試合は緊張感漂う投手戦に。だが 3 回裏、慶大に痛恨のワイルドピッチが生まれ、早大が先制。流れをつかんだ早大は 6 回裏、リリーフの鈴木佳(経 1 )を攻め立て、小澤の二塁打を足がかりに、寺尾のタイムリーで貴重な追加点。さらに押し出し四球で 3 ―0と突き放した。慶大は終盤に継投で登板した早大の伊藤・田和から走者を出すも、あと一本が出ず完封負け。連敗で今季を締めくくる形となった。

今年の東京六大学野球連盟秋季リーグ戦は、明大の全勝という圧巻の独走で幕を閉じた。だが、早慶戦には勝敗を超えた熱があった。応援席を埋めた両校の学生、同窓生、そしてファンが一体となって声を響かせ、 1 0 0 年の伝統の重みを共有した。神宮の秋空に滾る若き血は、次の 1 0 0 年へと受け継がれていく。
(金田悠汰)