4月15日、東京・隅田川にて第76回早慶レガッタが行われた。慶大はメインレースである対校エイト(3000㍍)で、早大に惜しくも6秒差、2挺身の差で競り負けた。通算成績は34勝41敗1分けとなった。同時にOB戦や第二エイトなども行われ、晴天に恵まれたことも相俟って多数の観客が集まり、大会を大いに盛り上げた。

 対校エイト直前に追い風が吹くという好条件の中でレースの幕は上がった。スタート直後早大が半挺身飛び出すも、厩橋付近で早大のオール捌きが乱れ、慶大が半挺身リード。しかし、力で上回る早大が追い上げ、慶大からリードを奪い返す。レース終盤言問橋付近では慶大が怒涛の攻勢を見せ早大に迫るも差は縮まらず、そのまま早大が慶大に2挺身差をつけてゴールした。

 レース後、十河義寛監督は「部員不足のため今回のレースは比較的若いクルーで臨むこととなったので、手ごわい相手にもなんとか食い下がっていこうとしたが、総合力の部分で実力の差を見せ付けられた。スタートから頭を押さえるつもりで焦らず大きく漕ぐことができ、実力は出せた」とレースを振り返った。

 今季の慶大は部員不足や年末年始の艇庫改修工事による乗艇練習の不足という苦境のなかでも健闘。今年のテーマ通り、チームが「一丸」となってレースに臨んだ。平田誠主将(法4)「一緒にレースに臨んだ第二エイトの6人の1年生が僕のために乗りたいと言ってくれた。チームがここに来てまとまりを見せているのが実感できた。夏のインカレまでまだ時間があるので、それまでに自分の持てるものを出し切りたい」。