明治に連敗、優勝遠のく ~東京六大学野球

 東京六大学野球は4月14日開幕した。塾野球部は第1週の立大戦に連勝し、勝ち点を挙げたものの、第3週の明大戦では連敗し惜しくも勝ち点を逃した。5月6日現在、1位に全勝の早大と明大が並び、慶大は次いで3位。慶大は第6週(5月19日、20日)に法大、第8週(6月2日、3日)に早大と対戦する。
 
 
▼第1戦  ○
【慶大5―1立大】

 1点を追う慶大は3回裏、四球で出した走者を松尾卓(環2)の内野安打で返し同点とし、流れを引き寄せる。なおも満塁の場面で打席には佐藤翔(総4)。「最悪でも外野フライを打とうと思っていた」という打球は詰まりながらもレフトスタンドへの満塁本塁打となりこの回一挙5点。立大のエース・桑鶴をKOした。このリードを慶大のエース・加藤(環4)が「調子は良くなかった」ものの6回まで守り、相澤(経3)への継投で逃げ切った。
 試合後、宮田主将(環4)は「最初はチーム全体が硬かったが、1点入ってからいつものペースに戻った」、相場監督は「投手が粘り強く投げたことが勝因」。3回の攻撃は佐藤の本塁打は出来すぎだとしても四球と連打でよくつないだ」と満足げに振り返った。今期開幕戦は投打の噛み合った幸先のよいスタートとなった。
 
 
▼第2戦 ○
【慶大8―0立大】

 投打が噛み合った慶大が立大に勝利し、勝ち点1を得た。打線は前日に引き続き好調。佐藤翔、青池(環4)を中心に、繋ぐ野球で3回までに5点を上げる。終盤にも7回に代打・青山(環1)が2ランを放つなど、3点を追加した。投手陣も好投を見せる。リーグ戦初の登板となる先発・中林(商2)は序盤こそ制球に苦しんだが徐々に立ち直り、7回を投げ2安打無失点。8、9回も継投で立大打線を封じた。
 試合後、中林は「監督の声を憶えていないほどの緊張だったが、先制してもらい楽になった。(明大戦に向けて)しっかり調整し、全力で投げたい」とコメント。主将・宮田(環4)も「自分たちのペースで明大戦も2連勝する」と意気込んでいた。
 初打席初本塁打の青山「(本塁打は)初球から狙っていこうと積極的にいった結果。自分でも驚いた。明大戦もチーム一丸となって頑張りたい」。
 
 
▼第1戦  ●
【慶大0―9明大】

 慶大は6回表でノーゲームとなった前日から連投となる加藤が1、2回は走者を出しながらも何とか無失点で切り抜ける。しかし3回、連続四球をきっかけに2本の適時打、田島に3ランを浴び5失点でKO。中継ぎ陣も明大に傾いた勢いを止められず計13被安打、9失点と打ち込まれた。打線も明大投手陣の前にわずか2安打、3塁を踏むことすら出来ず、完敗となった。
 試合後相場監督は「加藤が5失点では厳しい。今週は良くないが次回は立て直して欲しい。打線も元気がなさ過ぎる。一人一人もっと思い切ってプレーして欲しい」と苦言を呈した。宮田主将は「今日は完敗ですが、この程度でへこたれていたのでは優勝はおぼつかない。チームのムードは悪くないので明日は結果を出します」と雪辱を誓った。
 
 
▼第2戦  ●
【慶大5―7明大】

 慶大は3回までに青山の適時打などで4点を先取するが3点リードの6回、この回から登板した相澤が捕まり4失点で逆転を許す。明大2番手・久米の前に沈黙していた打線は7回に代打・今福(環3)の適時打で同点に追いつき、延長戦に持ち込んだ。しかし10回表、加藤が代打・房林に痛恨の2ランを浴び、再び勝ち越しを許し、敗れた。この結果、明大から勝ち点を奪えず、3位に後退した。
 宮田主将は「投手陣の四死球が多い。(野手も含めて)個人がそれぞれ勝負できるようにならないといけない」、相場監督も「打線の感じは悪くないが投手陣の制球力を良くしなければいけない」と課題を挙げた。優勝争いから一歩後退したが、夢をつなぐには計10四死球の投手陣の立て直しが絶対条件となる。
 
 
▼第1戦  ○
【慶大6―0東大】
 1回表、慶大は松尾卓(環2)が本塁打を放ち先制する。「早く点が欲しかったので大きかった」と相場監督が振り返ったように、これで勢いに乗り2回には坂本(法3)、加藤の適時打で突き放し試合を優位に進めた。中盤以降も青池らの適時打で追加点を奪い、加藤、松尾拓(総2)、相澤の3投手のリレーで東大打線を完封した。
 加藤は「(調子は)万全ではないが良くなってはきている」と言うように、7回を投げ被安打4、奪った三振は6連続を含む12で無失点と、不調だった先週から復調の兆しを見せた。
 宮田主将「今日は投手がストライク先行していたので守りやすかった。もう負けられないので明日も自分達の野球をしっかりやりたい」。
 
 
打線爆発で逆転優勝へ
 明大から連敗で勝ち点を奪えず、自力優勝の可能性がなくなってしまった慶大は残りの試合を1つも落とすことが出来ない。
 慶大は明大戦で崩れた投手陣の復調がカギとなる。今季デビューした中林が好調だが、「加藤は上向きだがコントロール、キレがまだ今一つ。相澤はまだまだよくない」(相場監督)という状況だ。昨秋の活躍があるだけに高いレベルでの投球が求められる。
 野手陣では漆畑(商2)、宮田の、現在打率が1割台と低迷している1、2番がポイントとなる。3番松尾卓以下、佐藤翔、青池、青山が好調であり、両者が出塁すると大量得点に結びつく可能性は高くなる。
 法大は小松、上野悠の両先発が安定していない。また、早大も須田、斎藤佑は好投しているがリリーフ陣に不安を抱えている。しかし、両チームとも打線の攻撃力は高い。慶大も野手陣が大量得点で投手陣を援護したいところだ。