慶應大学への進学が決まった皆さん、おめでとうございます!

慶大へ入学したら、すぐに履修申告期間がやってきます。ですが、大学の履修は難しくて不安……という人が多いのではないでしょうか??

そこで、慶應塾生新聞会では、慶應大学10学部の先輩から、1年生のときの時間割や履修を組む上でのアドバイスを大募集しました!

初回は「文学部」です。文学部は必修科目が少ないので、基本的に自分で授業を決める必要があります。ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

先輩が教える!時間割を組む時の注意点

  • 文学部では、一般教養科目を人文科学系列・社会学系列・自然科学系列で各8単位以上、合計で38単位以上卒業までに取得しなければなりません!特に、文学部生は2年生から三田キャンパス所属になります。三田キャンパスでも一般教養科目が開講されていないことはないですが、かなり科目が限られてきてしまうので、1年生のうちに一般教養科目は必要単位すべて履修しておくことがおすすめです。

 

  • 体育の授業や実験のある科目は、そのあと授業への移動が間に合わない可能性があります。ほとんどの先生が事情を話せば多少の遅刻は許してもらえると思いますが、最初にテストがある授業もあるので、できれば次が空きコマところや昼休み前である2限にするなど余裕を持てるようにすると理想的かもしれません。

 

  • シラバスなどで、期末試験方法(レポート・授業内テスト・期末試験期間テストなど)について書いてある場合が多いと思います。1年生のうちはどれが自分に合う方法なのかはわからないと思いますが、うまく形式を分散させておくのも得策だと思います!特に文学部1年生の春学期の成績は専攻振り分けに使用されます。社会学専攻や人間科学専攻など人気の専攻では、高いGPA(高校の評定平均のようなもの)が求められるので、それらの専攻を希望している人はしっかり考えてから時間割を組むと良いでしょう!

 

文学部の先輩の時間割①(2021年入学・図書館情報学専攻)

※時間割および担当教員はその当時のものです

【おすすめ講座Ⅰ】社会科学特論(図書館・情報学)岸田先生

私は入学当初から図書館情報学専攻に進みたいと考えていたので、この授業を履修しました。

授業は先生が作ってくださった資料を見ながら、記載されている5つほどの課題を毎週提出するという方式でした。(※2021年度の授業形式)

毎週の課題は少し多めで大変なのですが、その分色々な知識を得ることができ、自分が履修した授業の中で最も学びが多かったと思います。また、期末課題がなかったので期末の時期に負担にならなかった点もおすすめできるポイントです。

内容としては図書館の機能やシステム、そして情報学とは何か、情報検索やテキスト処理などさまざまな観点から学びます。インターネットに触れることが多くなる大学生にとって、そのシステムがどのように構築されているのか学ぶことはとても有意義だと思います。将来的にIT系やプログラミングをしたい人にもおすすめです。

 

【おすすめ講座Ⅱ】倫理学(杉本先生)

授業は毎週3つの動画がアップされ、それを見たうえで理解度チェックというミニテストのようなもの(6問ほど)に答えるという方式でした。(※2021年度の授業形式)また全体を通して復習の回が2回設けられていて、そこで先生が要点や争点などをまとめてくれます。

特徴的だと思った点は、期末レポートの際に、仮提出、本提出の2回が用意されており、どちらも履修生同士でピアレビューを行った点です。ピアレビューとはお互いのレポートにコメントや評価を行うというもので、これを参考に自分の論文をブラッシュアップすることが出来ます。

授業の内容はビジネス倫理学というもので、パワハラや育休制度など企業内での倫理的課題や、CSR(企業の社会的責任)などで、将来働くうえで必要となる知識ばかりです。倫理学は難しいと感じてしまいがちですが、バイトなど身近なものから発展させて学べるのでとてもおすすめです。




文学部の先輩の時間割②(2020年入学・社会学専攻)

文学部② 時間割
※時間割および担当教員はその当時のものです

【おすすめ講座Ⅰ】歴史学Ⅰ(片山先生)

私は日本史が好きだったのでこの授業を履修しました。片山先生の授業は長い(私のときは4000字)期末レポートのみで成績が決まることで有名です。4000字というととても長いという印象を受けるかもしれませんが、わりと数日で終わります!(笑) そしてある程度きちんと書いて提出したらS評価をもらえたので、大変というイメージはないです!

片山先生の授業は、日本史、特に近代や戦争の歴史に興味がある人には自信を持ってオススメできます。私が受けた歴史学Ⅰ(春学期)の授業は日本陸軍に関する片山先生の著作を読んでレポートを書くというもので、日本の近代史、中でも大正、昭和期の政治に関心があった私にとってはとても興味深い内容でした。また、本を基づいたレポートを書くものの、先生が関連する他の資料もアップロードしてくださっていて、非常に勉強になりました。

 

【おすすめ講座Ⅱ】社会学Ⅰ(土居先生)

この授業は内容がとても面白かったです!私が2年から社会学を専攻した理由の一つとして、この授業を通して社会学に興味を持ったことが挙げられるほどです。土居先生は優しくて、成績も授業12回中6回簡単なリアペを提出するだけでA評価をくれました!

社会学という単語ではどのような内容なのか想像がつかないと思いますが、この授業では基礎から丁寧に教えてくださいます!社会学は私たちの日常生活と密接に関係している幅広い事柄を扱うので、元から興味がある人にもない人にもオススメできます!私が受けたのはオンライン授業だったのですが、資料や内容がわかりやすく、毎週楽しく受講していました!

土居社は私が本当に受けてよかったと思う授業なので、何を受講しようか迷ったときにはぜひ取ってみてください!