数多くいるカバーダンサーやパフォーマーの中で、いったい何人が本家に認知され、そして認めてもらえるのだろう。決して多くはないはずだが、塾内にはそのような名誉ある団体が存在する。

それが、マイケル・ジャクソンのコピーダンスサークルの、Michael Jackson clubである。彼らが4月にYouTubeに投稿したダンス動画が、なんとマイケル・ジャクソン の公式ツイッターでも紹介され、国内のみならず海外のファンからも反響があった。

 

日頃の活動

MJ clubは十数人という少規模のサークルで、普段の活動では、自由や自主性が重んじられているという。驚くべきことに、本物さながらのパフォーマンス力を持ちながら、メンバーの一部は、ダンス初心者である。代表である塾生の高多良弥さんの指揮のもと、ダンスの振り付けから衣装合わせまで、すべてを全員で協力して行う。一人一人のダンスへの思いを大切にしながら、日々活動しているという。

設立当初は、高多さんの友人が中心メンバーであった。メンバーが2人となった時期やガイダンスで近くにいた学生に声をかけてメンバーを集めていた時期もあったという。紆余曲折を経て、マイケルと彼のパフォーマンスを本当に愛するメンバーが集結し、MJ clubはますます輝きを増している。

 

パフォーマンスが生まれるまで

本家に忠実でありながら、ただのコピーダンスでは完結しない彼らのパフォーマンスはどのようにして生み出されるのだろうか。

「マイケルの映像を何度も見て、研究し、まずは動きを頭に入れる。それを、曲がかかったときには、勝手に体が動く、というレベルまで仕上げていく。コピーではなく、自分の思いをダンスで表現するために、そもそもの型づくりは重要だと感じる」と高多さんは話す。

また、マイケルの研究や練習に日々励む彼らの原動力となっているのは、国内のみならず、海外にも広がるファンの存在である。「投稿したダンス動画は、海外の方からもコメントをいただくことが多く、感動した、応援しています、といったコメントは何よりも励みになる。世界中の人を感動させられるように日々精進していきたい」と高多さん。

 

今後の展望

今後の展望について、「最大限のエナジーをステージ上で見てもらうために、精一杯頑張ります」と熱く語ってくれた。今後の彼らのパフォーマンスに、ますます目が離せない。

 

(南部亜紀)