《塾員インタビュー》TBSアナウンサー 石井大裕さん

News23のスポーツキャスターやラジオ番組High School a Go Goでパーソナリティを務め、若年層からも支持を集める石井大裕さん。塾員として今年の連合三田会に参加し、企画の進行を務めた石井さんに話を聞いた。

 

連合三田会を振り返って

今年は、東京オリンピック・パラリンピックが開催されたこともあり、スポーツに関する企画が設けられた。元テニス選手という経歴を持ち、数々のスポーツ実況や、MCを務める石井さんにとって、この企画の司会を担うのはとても光栄なことだったという。「仕事上で塾員と会う機会もあるなかで、改めて連合三田会で集うことに特別感や嬉しさがありますね。塾員のアスリートが大健闘しているのは同じ塾員として非常に誇らしいです」と熱く語った。

 

在学時代の思い出

テニス選手として海外ツアーを転戦するため2年間休学したのち復学を決意した石井さん。それは同時にテニス選手としての人生に幕を閉じるということだった。葛藤や悶々とした思いがあったなか、復学して程なく迎えた三田祭。そこで見た、塾生たちの輝いている姿は今でも鮮明に覚えているという。

「三田祭は、新たな道に進むと決意し、慶大に戻る選択をしてよかったと実感した場所でもありました」

決心を固めた後、石井さんはいろいろなことに挑戦した。特に人生の転機となったのは、テレビ番組のアシスタントとしてメジャーリーグの取材に行った経験だ。「現地の人々がプロフェッショナルにスポーツを楽しむ姿を見て、この魅力を伝えたいと思いました。テニスを辞め、スポーツを嫌いになりかけていた自分が改めてスポーツの魅力に気づき、好きになれました」と当時を振り返る。

また、復学後の学生生活では、現役の選手時代には気付けなかった発見がたくさんあった。「授業を通してたくさんの学友ができたのが嬉しかったですね。あと、世界で見たことが授業とリンクしたとき、学ぶ楽しさを実感しました。授業を通して視野が大きく広がったと思います」

 

慶大の魅力とは

「福沢諭吉先生を中心とした家族が年々大きくなっているという、こんな嬉しいことはないじゃないですか」石井さんにとって塾員は〝家族〟だという。それは社会に出て、より実感するそうだ。

「仕事では、慶大卒のつながりから取材の幅が広がることが何度もありました。また、久しぶりに再会した同期が仕事で頑張っていると聞くと、その成果を広めたい、応援したいという気持ちになります。たぶん一生涯この感覚は続いていくんでしょうね」

慶大の魅力について石井さんは「気品の泉源、智徳の模範」という諭吉先生の言葉を引用し、さらにこう加えた。「親しき中にも礼儀ありじゃないですけど、礼儀や仁義を尽くすという精神が脈々と受け継がれていることが慶大の最大の魅力だと思います」

慶應義塾の理念が共通認識され、塾員ひとりひとりに刻まれているからこその家族であると石井さんは言う。

 

アナウンサーとして大切にしていること

数々のスポーツキャスターを担う石井さんはこう語る。「スポーツの最大の魅力は、アスリートのロールモデルを〝感じ〟、疑似体験ができること。〝感じる〟ことが、自らの人生に手を差し伸べてくれる時が必ず来るんですよ。日本全国の子供たちにスポーツの楽しさと、スポーツが持つ力を感じてほしい」

選手へのインタビューを通して自分が感じた言葉をどれだけ紡ぐことができるかが自らの仕事であるという。

 

10年後の展望

「激動の時代で、次世代を担う若者たちにどういう素敵な未来を作れるかを徹底的に追求したい」。現在も高校生を応援する番組を担当するなど、さまざまな場面で若者と向き合う石井さん。最後に若者に向けたメッセージを聞いた。

「若いうちにいろいろなことに挑戦し、自分の核となるものを見つけ、磨いてほしい。そして『前向きな忍耐』で快適ではない環境に自らを置く経験を果敢にしてください」

 

【プロフィール】
石井 大裕 (いしい・ともひろ)

1985年6月5日生まれ。慶應義塾法学部政治学科卒業後、TBSテレビに入社。News23のスポーツキャスターやラジオ番組High School a Go Goでパーソナリティを務める。

 

(大杉明日香)

 

 

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