ライタートイアンナさんに聞く 22年卒就職活動

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2022年卒の就職活動は氷河期に突入するとの声も聞こえる。その中で、22年卒就活生は何を知っておくべきなのか。就活ライターとして活躍するトイアンナさんに話を聞いた。

22年卒は採用減も

―新型コロナが22年卒の就活に大きな影響を与えると言われています。

「一番の影響は、採用数の減少であろう。就職活動の採用市場に特に敏感であるとされる外資系コンサルティングファーム(以下、外コン)では、既にそのような話を耳にしている」

「外コンは主に日系企業をクライアントとし、その事業拡大の立案を行う。新型コロナの影響で業績悪化が見込まれる中、攻めの案件が保留になったり打ち切られたりすることが予想される。このような状況では、社内で手が空いている人が増えるため、結果的に新卒の採用人数は減らされる」

「外コンから半年ほど遅れ、日系企業もおそらく採用数の減少に踏み切るであろう。新型コロナの大きな影響を受けると思われるのが、旅客輸送業・宿泊業・飲食サービス業・不動産業など。加えて、インバウンド需要に依存していた家電メーカー・化粧品などにも影響は広がる。一方で、消費財・医療機器メーカーなどは収益増加も見込まれる。業界ごとに差異があるので注意しなくてはならない」

 

コロナ後は新たな就活の形も

―今後、就活はどのように変わっていくのでしょうか。

「新型コロナの影響を受け、就活のオンライン化が一層進んだ。オンライン面接で使われるソフトは大体決まっているので、一度だけでも全てを試してみるのが良い。その際、画面上に自分がどのように映って見えるのかを確かめるべきだ。カメラの高さ、光の当て方など、気にする点は多くある」

「オンラインでグループディスカッションを実施する企業もある。音が途切れて聞き取りにくいなど、対面ではなかったような困難が生じる。そこで、音声自動入力システムの導入を推奨する。それをメンバーと共有することで、効率的に進められるであろう」

 

最悪を想定した行動を

―就活生はどのように行動すべきですか。

「採用とは、会社をより豊かにするための投資に近い。新型コロナで業績悪化が見込まれる中では、企業は極力それを切り詰めようとする。特に新卒採用は最もコストがかかる。就活生はそれをしっかり認識することが大切だ」

「このような状況だが、就活生は足踏みしていてはいけない。常に最悪の状態を想定し、そこから逆算するべきだ。直近の不景気だとリーマンショックがある。今回の新型コロナの影響で、それ以上の不景気が訪れると仮定して行動に移せばうまくいくはずだ」

「おすすめするのは、リーマンショックの時に就活をしていた2010~2012年卒の社会人にコンタクトをとること。その人が当時何をしていたかを聞き、同じような行動をとるだけで内定に近づく。OB・OG訪問の際には、積極的にその時の話を聞くべきだ」

「現在の状況ではより孤独を感じやすく、就活をしていて気づかない間に心をすり減らしていることもある。しかし、就職活動は自分が幸せに生きていくための手段に過ぎない。精神的に限界を感じたら、一息つくことも大切だ」

(聞き手 浅川 力哉)