《未来予想図》消える職業 ジャーナリスト 渡邉正裕さん

ジャーナリスト 渡邉正裕さん

ITの発達や外国人労働者の受け入れが拡大する近年、「消える職業」という言葉を耳にする機会が増えた。

実際にどのような職業がなくなり、残るのか。そして大学生である私たちはこれからどのような選択をしていけば良いのか。

『10年後に食える仕事、食えない仕事』の著者である渡邉正裕氏に話を聞いた。

 

IT人工知能の発達により代替される業務はもちろんある。空港での入国管理の機械化が良い例である。パスポートの写真と本人の顔が一致するかを確認するという単純な作業は機械が行った方が効率が良い。

また、日本人に限った話をすれば、外国人労働者の受け入れ拡大によっても働き先が減っているという。現在、看護師や介護士といった職業に外国人の参入が進んでいる。

もともと日本人の就業者が少ない職業であることも相まって、賃金が限界まで下がり、日本人がより働きづらくなっているといえる。

 

このような現状を踏まえて、この国で働くことを考える際に、日本でしかできないことを探すことや、創造力、信用、感情といった人間の強みを生かすことが重要であるという。

日本らしさを生かせる職業は多岐にわたる。近年増加する外国人観光客のニーズに合わせた日本らしいおもてなしを提供する旅行産業、海外で人気のアニメ業界やいわゆるB級グルメも含む日本食業界など、世界市場を相手にできるものも多い。

 

人間の強みである創造力、感情においては、ロボットが人間のレベルに到達することはなかなか難しいといわれている。中でも「信用」の難しさについて考えるとき、身近な例として飛行機の操縦問題がある。

将来的には自動操縦も可能だろうが、自分の命を預けている状況で機械を完全に信用するというのは難しいことではないだろうか。やはり人間のパイロットが乗っているという安心は機械には代替できないものである。

 

渡邉氏は「資格や知識など、机上で得られるものだけでは人間ならではの強みは伸ばせない」と語る。

 

では、大学生である私たちは今何をすべきなのか。
「人間関係を大切に。時間を自由に使えて、勉強ができるという環境に日々感謝することが大事」と語った。

自分のやりたい仕事が自分らしさ、人間らしさを生かせるものであるか、ゆっくり考える時間をつくってみてはいかがだろうか。

 

(西岡優希)