本屋の未来が危うい。出版不況のあおりを受けて、街の本屋の数は減少し続けている。生き残りをかけて、本屋は本の販売以外で工夫を行うなど必死だ。

塾生新聞では、消えゆく本屋の現状を見ていく上で、四つの本屋に取材を行った。

さあ、彼らのあり方を見つつ、一緒に本屋の行方について考えてみよう。

データは2017年5月1日現在のもの。アルメディアの調査を基に作成。

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  1. 古本遊戯 流浪堂(最寄駅:学芸大学駅)
    本で埋めつくされた店内。開店当初からコンセプトを定めていないが、いかに若者に来てもらえるかを常に考えた店づくりをしている。

  2. 森岡書店銀座店(最寄駅:新富町駅・宝町駅)
    「1冊の本を売る」ことがコンセプト。そのため扱う本はたったの1冊だけ。そこから広がる世界を「本屋」という空間で表現している。本の入れ替えは週1回のペース。

  3. MOUNT ZINE(最寄駅:都立大学駅)
    個人や少人数で自由に制作し、少部数で非商業的な冊子「ZINE」。それを誰でも気軽にZINEを作って常に発表できる。
  4. 文喫 BUNKITSU(最寄駅:六本木駅)
    青山ブックセンター六本木店の跡地に昨年12月オープンした本屋。通常の本屋と大きく異なり、入るのに入場料を払わなければならない。目当ての本を見つけるためではなく、偶然出会った本と恋に落ちるための本屋となることを目的としている。