平成21年度 義塾予算 大幅な支出超過の見込み 記念事業が大きく影響

平成21年度義塾収支予算が発表された。本年度収支予算において注目すべきは、創立150年記念事業に伴う事業経費に関わる支出(管理経費並びに施設関係支出など)と寄付金収入の計上だ。
寄付金収入としては50億円計上したが、これは日本私立学校振興・共済事業団を通じた法人向けの免税措置が得られる受配者指定寄付金の今年度配布申請予定分、及び特定公益増進法人への寄付金を合わせた金額。
記念事業の工事関連では、①三田地区の南校舎の建て替えに13億円、②日吉地区の記念館の建て替えに11億5000万円、及び日吉蝮谷体育館の建設に6億円、③矢上地区のテクノロジーセンター(仮称)の建設に4億8000万円、④湘南藤沢地区の未来創造塾建設計画に伴う土地区画整理業に約12億1000万円、⑤信濃町地区の予防医療センター(仮称)の建設に18億5000万円、及び臨床研究棟Ⅱ(仮称)の建設に8億5000万円、⑥横浜市青葉区の慶應義塾小学校・中学校(仮称)の建設に15億円、⑦中等部の体育施設の建て替えに4億7000万円、⑧湘南藤沢中高の教室増設に2億5000万円などが予算計上されている。ただし、以上の各工事費は、今年度の支出予算額で総工事費ではない。
これらの工事費の合計約97億円のうち5億円は借入金、40億円は第2号基本金(寄付金の事前積み立て分)で賄う計画だ。また、「慶應義塾創立150年記念未来先導基金」(組み入れ予定総額33億円)への組み入れ計画に従い、平成21年度は3億円を組み入れる。これらにより、約55億円の基本組み入れ額を計上した。
その他事業経費を9億4000万円計上し、創立150年記念事業関係では合計12億7000万円の消費支出超過となる。一方、全塾から創立150年記念事業を除いたいわゆる、経常予算は、全塾で95億8000万円の消費支出超過となる。

収支は若干の増加

全塾支出予算における収支科目の主要な増減では、学生生徒等納付金はスライド制・新設研究科の学年進行による増収等が約13億円あるが、学費改定による大学学部の入学金の減収が約12億円あり、結果的には若干の増収にとどまる。
寄付金は創立150年記念事業記念募金で10億円、それ以外の特別寄付金で約10億円の減収となり、合計で23億弱の減収となる見込みだ。帰属収入合計では前年度比約19億円の減収となる。