秋学期も終わり、卒業や新たな門出が近づく季節となった。今月号のキャンパスアイドルは総合政策学部2年の奥原ゆきのさん。パッとはじけるような笑顔と、どんな時でも明るいポジティブさが魅力だ。

取材を初めてしばらくして、彼女は照れ笑いをしながら肩に手を当てた。「あ、ごめんなさい!服のタグ切り忘れてました(笑)」。ちょっとお茶目な一面もあるようだ。

彼女の魅力はそんなおっとりとした可愛らしさだけではなく、その真面目さにある。

今一番頑張っていることを聞くと、15年以上続けているというチアリーディングを挙げた。中学から本格的に競技チアを始め、高校までキャプテンを務めた。大学生となった今では週五日の練習に励んでいる。実は競技チアは、私たちが想像するような体育会を応援するチアリーディングとはひと味違うのだという。

「チアというと、華やかでキラキラしていて楽しそうという印象を持たれる方が多いですが、実はチアにもさまざま種類があります。競技チアは宙を飛んだりと、自分の命を仲間に預けているわけで、みんなを信頼していないと成り立たない競技なんです」

彼女が心がけるのは観客があっと思わず声を出してしまう演技だ。「チアは”cheer” と書きますが、その言葉通り、観ている人を元気にさせてあげられるようなそんなチアリーダーになりたいです」と笑顔で語る。男性諸君はもちろん、女性もその人柄に魅了されてしまうに違いない。

 

(次ページ:奥原ゆきのさんの人生最大の挑戦に迫る)