コックスコールが乱れ、終盤二艇身弱の差で遅れをとる慶大(左)
コックスコールが乱れ、終盤二艇身弱の差で遅れをとる慶大(左)

 早慶レガッタ対校戦が先月18日、隅田川で行われた。慶大はメインの対校エイト(3000㍍)で早大に二艇身弱の差で敗北し、同種目2連覇を阻止された。
 スタート時、慶大は早大のボートを引き離し先頭に立つ。しかしそこから慶大のコックスコール(かじ取りを担うコックスが船員に指示を出すこと)が乱れ、早大にすぐさま追い上げられる。駒形橋から吾妻橋の区間で両者が並び、最終的には桜橋の時点で時間にして約6秒の差をつけられてしまう。 

 不測の事態も慶大選手たちを苦しめた。対校エイトの直前、スタート地点に向かう彼らのボートを荒波が襲い、ボートが転覆、選手らが川に投げ出されるという事故が起きる。至急救助にあたった警備艇に救出されケガ人はいなかったものの、試合のスタートが約1時間半遅れ、選手のコンディションにも多大な影響を与えた。
 主将の梶尾(経4)は今回の事故と敗因について、「(事故の影響で)緊張してしまい、チームの武器である勢いを出すことができなかった。スタート台につけるところからもレースの一部。もっと注意は出来たはず」と後悔の表情をにじませた。
 試合後、梶尾は「2大目標である早慶戦に敗北してしまったが、インカレに向けて切り替えてやっていきたい」ともう1つの目標へ向けて復活を誓った。