慶大は前節とスタメンを変えずに筑波大戦に臨んだ。この日はFW山本哲(政4)とFW渡辺夏(総3)の2トップが好調だった。前半8分、この2人の連携から山本哲が先制点を奪う。さらに37分にはDF豊川(総4)が今季5点目を決め追加点。その後、前半ロスタイムにこぼれ球を押し込まれ1点返されるが、思えばこれが悪夢の始まりであった。

後半に入ると慶大は運動量が落ちた。須田監督が「取りどころが悪く攻撃にもつながらなかった」と語るように、慶大はシュートが0本の一方で相手からは12本を浴びる。2-4で試合は終了し、インカレに向け大事な一戦を落とした。

迎えた最終節、負ければインカレ出場がない状況で桐蔭横浜大と戦った。試合は攻守が激しく入れ替わる熱戦となったが前半23分、須田監督の「理想としていた」形でMF手塚(環3)のクロスから山本哲が合わせ先制に成功。その後はGK上田朝(総1)の活躍などで失点を許さなかった。

後半は開始直後にフリーキックのチャンスで豊川が頭で合わせるなど攻勢を見せる。終盤には相手の怒涛の攻撃からたびたびピンチを迎えるが、相手のミスにも救われそのまま試合終了。1-0で勝利した慶大はこれにより6位へ浮上し見事インカレへの切符を手にした。
(長谷川裕一)