関東大学バスケットボール選手権大会 春季トーナメントベスト16

決定力に課題が残る

第63回関東大学バスケットボール選手権大会が5月17日から6月1日にかけて開かれた。ベスト4を目標に掲げ挑んだ慶大であったが、健闘むなしく15位という結果に終わった。だが、新人戦を視野に入れた采配に光るものも見られ、今後の慶大バスケ部の躍進が期待される。(平沼絵美・阿久津花奈・森俊貴)
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玉大戦 先月26日 ○83―57 堅守速攻光り 初戦は快勝

第63回関東大学バスケットボール選手権大会初戦の相手は玉大。慶大は安定した攻守で圧倒し、83―57で快勝した。 第1Q、玉大のゾーンディフェンスに苦戦し立ち上がりは悪かったものの、キャプテン伊藤(環4)ら4年生が粘って流れを引き寄せる。続く第2Qでは慶大が得意とする堅守速攻が光り、相手を大きく引き離して前半を44―23で折り返す。

後半は玉大によるインサイドの攻撃に苦しみながらも、真木(環3)や大元(環3)が武器とする3Pシュートや鋭いドライブで連続して得点を加算。さらに、期待のルーキー、トカチョフ・サワ(環1)が長身を活かしたリバウンドとレイアップシュートで活躍する。

新人戦を意識した1年生の起用が功を奏し、83―57と二桁得点差をつけて慶大が快勝した。試合後、サワは「周囲の期待に応えられるよう今後も努力していきたい」と抱負を語った。

白大戦 先月27日 ●51―67 大胆采配も 流れを奪えず

初戦を快勝し、良い流れのまま勝ち進みたい慶大。同じ1部の白大に対し、メンバー5人を同時に交代していく大胆な采配で挑んだ慶大だったが、51―67で黒星を喫した。

白大のプレスに序盤から苦しい展開を強いられる慶大。黒木(環3)のリバウンドが輝くも得点に繋げることができず、悪い流れが続く。ここで慶大はスタメンを全員入れ替え、攻撃のリズムを変える。だが、それでも流れを完全には奪えず、24―35と11点ビハインドで前半を折り返す。

後半に入り、やっと慶大らしいプレイが増えてくる。大元(環3)の3Pや黒木のバスケットカウントで得点していき、第3Q終了時40―46と6点差まで追い詰める。

最終Q、射程圏内に入った白大を捉えたい慶大だったが、ここで多数のターンオーバーを許してしまう。攻め急ぎファウルトラブルにも苦しめられた慶大は、51―67で白大に敗れた。

法大戦 先月28日 ●61―85 ミスが相次ぎ 昇格組に完敗

白大に破れ、目標であったベスト4は逃したものの、少しでも上位を目指したい慶大。去年2部リーグから共に昇格した法大との試合に臨んだが、一試合を通して悪い流れを断ち切れなかった慶大は61―85と大敗を喫した。

序盤は両校互いに守りが固く攻め切れない状況が続く。だが、西戸(環2)が積極的にゴールを狙っていき、16―17と拮抗して第1Qを終えた。

流れが変わったのは第2Q、開始から5分間得点できない時間が続く。主将伊藤(環4)のミドルや大元(環3)の3Pで食らい付いていくものの、第2Qでわずか8得点しか挙げられず、24―39で後半を迎える。

第3Qに入っても嫌な流れは続き、パスミスや、イージーシュートを外すなど小さなミスが目立ちはじめる。最終Q終盤で慶大の得点力が息を吹き返したものの、それまでの点差を巻き返すことはできず、61―85で法大に大敗した。

国士大戦 先月29日 ●54―79 後半に失速 立て直せず

慶大と同じく今季からリーグ戦で1部に昇格する国士大との対戦。前日の法大戦と同じく後半に大きく点差をつけられ、54―79で敗れた。

前半、アウトサイドから得点を重ねる相手に対し、慶大も伊藤(環4)や西戸(総2)の3Pシュートで点差を詰める。守備面ではサワ(環1)が高さを生かしたブロックを何度も見せるなど、ゴール下で相手に主導権を渡さない。互いに点差が離れることのないまま26―28で前半を終える。

歯車が狂い始めたのは後半。相手の素早い攻撃に対してファウルがかさみ、第3Qだけでバスケットカウントを4回も許すなど、大きく点差を広げられる。点差を詰めようと慶大がアウトサイドから積極的にシュートを狙うも決定率は低く、ルーズボールも相手に拾われ攻め手を欠く。その後もチームが立て直ることはなく、54―79で試合を終え、15位決定戦に回ることになった。

駒大戦 先月30日 ○88―72 二桁で勝利も 不完全燃焼

関東大学バスケットボール選手権大会、順位が決定する最終戦は駒大との対戦。途中、同点まで詰め寄られるも、慶大は得意の堅守速攻でリードを守り、88―72で駒大を下し、今大会を15位で終えた。

試合は慶大が優勢の展開。ディフェンスで粘りを見せ、第1Qを22―14で終える。第2Qは清家(経3)が連続でシュートを決め奮闘するもパスのリズムが噛み合わず、5点差まで追い上げを喫する。だが慶大は辛くも逃げ切り、前半を38―33で折り返す。

後半に入ると、駒大に第2Qの流れをそのまま序盤で同点とされる。しかし、ここから慶大らしいプレーが光る。堅実な守りと積極的なインサイドへの切り込みで得点を重ね、64―54と10点差をつけ最終Qへ。第4Qでは黒木(環3)の2連続シュートや伊藤(環4)の3Pシュートでさらに点差を広げ、88―72で駒大を退けた。

慶大は最終戦を勝利で飾ったものの、早慶戦前の最後の公式戦である春のトーナメント戦を15位と不完全燃焼の結果で終えることとなった。