ラグビー部 日本選手権出場へ

組織の力で好機呼び込む

対抗戦最終戦の帝京大戦は、圧倒的な力の前に完封負けを喫し3位で大学選手権へ。初戦の立命大戦は児玉(総4)の2トライなどで勝利。続く明大戦は終盤の猛攻も及ばず敗戦。第3戦の東海大に辛勝し明大戦が立命大に敗れたため4年ぶりにベスト4へ進出。迎えた準決勝は再び帝京大と対戦し、前半健闘も後半に5トライを奪われ惨敗し準決勝で敗退した。  (坪﨑駿吾・樫村拓真)

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帝京大戦 ●0-75 力の差歴然 完封負け喫す 先月1日

対抗戦の最終戦となった帝京大戦は終始相手の猛攻に遭い0―75と今季初となる零封負けを喫した。

慶大は開始早々から帝京大の猛攻に晒される。ラインアウトからパスでつなげられると、最後は自陣右を突破され先制トライを許す。その後必死に侵攻を防ぐも15分に再びトライを許すと、以降帝京大のタックル後の寄りの速さと巧みなパスワークに翻弄され次々と失点。前半だけで32点を許してしまう。

後半から反撃に転じるかと思われたが、開始1分でトライを許し出鼻をくじかれると、帝京大の攻撃陣を止めることができず立て続けに点を奪われる。慶大も得点を奪おうと決死の猛攻を仕掛け、33分にゴールライン目前で数的優位を作った決定的場面も決めきれず今試合唯一の好機を逃してしまう。結局帝京大の圧倒的な力の前に得点も奪うことができず大敗を喫した。

試合を終え濱田(総4)選手は「慶大の要であるディフェンスが帝京大の攻めの前に立て直すことができなかった。今回の試合から勉強し選手権に生かしていきたい」と振り返った。

立命大戦 ○26-22 混戦制し 初戦勝利で飾る 先月8日

対抗戦3位で大学選手権セカンドステージを迎えた慶大。初戦は関西1位の立命大と対戦した。

序盤は両校硬さが見え反則を犯す時間が続くも、先制したのは慶大。ラインアウト後にゴール直前の混戦からHO中尾(環4)が抜け出しトライを決める。一時は立命大に手薄になった自陣左を突くトライで同点にされるも、27分に密集からCTB石橋(環3)が抜け出すとフォローのFL濱田(総4)が飛び込み逆転に成功する。しかし、直後に慶大の反則からPGを与えてこれを成功。点差を詰められ14―10で前半を終える。

後半、主将のSO宮川(環4)を投入すると、慶大に勢いが加わる。開始直後にボールを細かくつなぎWTB服部(総3)が抜け出すと、最後に受け取ったFB児玉がライン際を駆け抜けノーホイッスルトライを決める。守備では立命大の猛攻にさらされ、ゴールライン直前まで押し込まれるも決死の守りで相手のミスを誘い点を与えない。さらに29分、相手のミスから速攻に転じ、再び児玉がライン際を快走。追加点を決めさらに差を広げる。

しかし終盤に宮川が負傷退場すると、一気に流れは立命大へ。直後に連続トライを許し4点差に。だが反撃もここまで。ホーンが鳴りボールを外へ蹴り出しノーサイド。慶大が26―22でセカンドステージ初戦を勝利で飾った。

明大戦 ●19-20 チャンス掴めず 得点力に課題 先月15日

大学選手権の第2戦。相手は、対抗戦では勝利を収めている明大。慶大は、19―20で接戦をものにできず、ベスト4進出に向けて手痛い敗戦となった。

前半、慶大は序盤から攻勢をかけ、11分にWTB服部(総3)が先制のトライを奪う。しかし17分、慶大はオフサイドの反則からPGで失点すると、31分にはトライを奪われ逆転を許す。5―10というスコア。この場面でも、慶大は一つひとつのプレーを確実にこなし徐々に流れを引き寄せる。迎えた前半終了間際、ラインアウトの混戦からPR青木(商3)がトライを獲得。これが前半ラストプレーとなり、12―10で後半を迎える。

後半、徐々にミスが出始めた慶大は、中盤以降明大に攻め込まれる時間が長くなる。ゴールライン直前でのピンチをしのぐも、23分にPGで12―13とされると、31分にトライを献上。劣勢に立たされ、「チャンスでのラインアウトやタッチキックでのミス」(和田監督)が響き、12―20というスコアを詰められない。ロスタイムの服部のトライで1点差に詰め寄るも万事休す。19―20で敗北した。

ベスト4進出が苦しくなった慶大だが、次の東海大戦に向け、FL濱田(総4)は「気持ちを切り替えてやっていく」と話した。

東海大戦 ○10-7 先制守り切り ベスト4進出 先月22日

大学選手権ベスト4へ向け、負けられない試合となった東海大戦。

序盤は東海大が主導権を握り慶大陣内を脅かし、一時はゴールライン目前まで侵攻を許すも組織的な守りでミスを誘い、難を逃れる。慶大は徐々にボールを持つ時間が増えリズムを掴むと36分、ラインアウトからモールを形成。そのまま押し込み最後はFL木原(総3)がトライを決め貴重な先制点を得て5―0と優位な形で前半を終える。

良い流れで入りたい慶大であったが、後半開始直後にラインアウト後の混戦からタッチライン際を崩され早々に逆転を許してしまう。しかし慶大は中央の守備を固める東海大に対しコートを横に広く使った攻撃で敵陣を脅かし東海大に好機を与えない。そして11分、パス回しからSH渡辺(経3)が抜け出し最後はPR三谷(総4)がトライを決め逆転に成功する。その後も敵陣内で攻め続ける。

終盤になり東海大の圧力が増すと残り5分は自陣を死守する展開へ。終了のホーン後もゴールライン間際の攻防が繰り広げられるが、最後は慶大DF陣が相手トライを防ぎノーサイド。慶大は10―7と辛勝し2勝1敗でセカンドステージを終えた。

帝京大戦 ●14-45 王者に力負け 敢え無く散る 今月2日

国立競技場で行われた大学選手権準決勝は帝京大と再び対戦した。

序盤は前戦と同様、帝京大が優勢に立つ。4分、左右への素早いパス回しから磯田が抜け出し自陣左へ先制トライ。また15分、慶大のスクラムからボールを奪われキックパスで侵攻されると捕球した森谷がそのまま決め再び失点を許す。

慶大は猛攻を受けるも相手の反則に助けられると、中盤から流れを掴み敵陣での攻勢が増える。そして36分、ゴール際の攻防から白子(商3)が押し込み、今季初めて帝京大から得点を奪う。

前半を7―10と僅差で折り返した慶大だが、後半開始から連続でトライを奪われる。それでも持ち前の激しいタックルで相手の反則を誘い、13分に帝京大の杉永がシンビンで一時退場し数的優位を作ると、16分にゴール前のスクラムからNO・8森川(環3)が敵陣右へ飛び出しトライを決め差を詰める。

しかし対抗戦王者の攻撃陣に太刀打ちできず、終了間際まで立て続けて失点。後半だけで5トライを許し、最終的には14―45で敗北。準決勝で敗退した。