アーヘン工科大学教授フリッツ・クロッケ氏に対する名誉博士称号授与式が先月28日、三田キャンパスで行われた。
 クロッケ氏は生産工学の分野で極めて顕著な功績を挙げ、若い研究者の育成にも力を注いできた。また2007年からは毎年、Keio-Aachenサマースクールを開催し、慶大との交流も行ってきた。これらの功績が評価され、今回の授与に至った。
 授与式は英語で進行された。はじめに青山藤詞郎理工学部長が推薦文を朗読。続いて清家篤塾長がクロッケ氏に名誉学位記を授与し、クロッケ氏の慶大との交流活動に感謝する式辞を述べた。学位記を受け取ったクロッケ氏は、冒頭に日本語で感謝の意を述べた後、英語で挨拶を行った。
 閉式後、クロッケ氏は生産技術の現状や問題、最先端の技術について講演した。
 クロッケ氏はベルリン工科大学で工学博士の学位を取得。1995年にアーヘン工科大学生産工学講座の教授となり、現在は同講座の主任を務めている。