関東大学バスケットボールリーグ戦は4日までに第5週まで終了した。開幕6連勝と勢いに乗っていた慶大は、拓大戦も連勝し、連勝を8まで伸ばしたが、明大戦に連敗。8勝2敗で昇格圏外の3位に後退した。首位は9勝1敗の筑波大、2位は8勝2敗の明大(慶大との直接対決の結果による)。慶大は筑波大、早大と対戦し、全勝すれば無条件で入れ替え戦に進出できる。

拓大第一戦
実力を発揮 33点差圧勝
【慶大107―74拓大】
 怒涛の6連勝で波に乗る慶大は、この日も持ち前の得点力を発揮した。
 序盤、岩下(総2)のポストプレーなどで得点を重ね、1Qを28―13とし、拓大に実力の差を見せつける。途中、審判のジャッジをめぐり試合が中断するという事態に見舞われながらも、それに動揺することなく、終始試合を優位に進め、リーグ戦7勝目を手にした。
 「序盤にリードできたことが良かった。ミスマッチを利用し、自分の仕事ができた」と岩下。チーム一丸となって掲げる「全勝優勝」という目標に向かって、弾みをつける一戦となった。

拓大第二戦
開幕8連勝 単独首位に
【慶大102―87拓大】
 前日、拓大に歴然たる力の差を見せつけた慶大。この日も前日に劣らない試合内容で拓大を圧倒した。
 前半、慶大は鈴木(法4)、小林(総3)の連続得点などで相手のディフェンスを切り崩す。加えて拓大のオフェンスは、岩下のブロックやリバウンドの前に沈黙。慶大が前半の点差を最後まで守りきる形で試合を締めくくった。
 この時点で慶大は、戦績を8勝とし、リーグ単独トップ。次週の明大戦に対し、佐々木ヘッドコーチ(HC)は「このままスタイルは変えず、練習でやってきたことを発揮したい」と意気込みを語った。

明大第一戦
リーグ戦初黒星 HC「最低最悪」
【慶大86―96明大】
 相手は前週、国士舘に2連敗した明大。リバウンドと明大のロングシュートに苦戦し、リーグ戦初の黒星となった。
 先制を決めたのは慶大。4得点を決めたものの、その後、明大に3Pに苦戦した。加えて、岩下はゴール下から押し出され、リバウンドを取りきれない場面もあった。2Q以降、慶大らしい速攻のプレイが見られたが、慶大が得点を決めると明大も追いかけるといった展開となった。点差を縮められないまま10点差で敗北した。
 「最初に4点とったところから、選手のやっていることが僕の感覚と合わない。最低、最悪」(佐々木HC)。弱点が顕著に表れた一戦となった。

明大第二戦
追う展開に焦り ファウルかさむ
【慶大79―94明大】
 慶大は、攻守に渡ってゲームを支配した明大に2連敗。「先攻逃げ切り」のプレースタイルは影を潜め、元気の無さが目立った。
 慶大の1点ビハインドで迎えた後半、明大は金丸晃がペネトレイトから次々と得点を重ね、慶大を翻弄し、試合の流れを引き寄せる。さらに慶大は4Qでファウルがかさみ、相手のフリースローなどで徐々に点差をつけられる。最後は焦りから無理なシュートを連発。結局15点差で敗れることとなった。
 敗因について鈴木は「チームの気持ちが一体となっていなかった」と語り、悔しさをにじませた。