関東大学バスケットボールリーグ 波に乗れず黒星続く 試合の立ち上がりに課題残る

主将としてチームを牽引する家治
主将としてチームを牽引する家治
 リーグ序盤で1勝3敗と波に乗れなかった慶大。残りの前半戦では1勝4敗。専大以外に勝ち星をあげることができなかった。背水の陣で臨んだ後半戦でも大東大、早大、明大に3連敗を喫し、通算成績は2勝10敗で暫定最下位。慶大は2部入れ替え戦を視野に入れなければならない状況に陥り、依然として苦しい戦いを強いられている。     (鈴木優人・小林知弘)

 【拓大戦 序盤の点差埋まらず敗戦】
 春のトーナメント準優勝の拓大との対戦。慶大は後半の追い上げもむなしく、86―105で黒星を喫した。
 序盤、慶大は拓大の堅い守りの前に攻めあぐね、ミスを重ねる。一方、拓大はアウトサイドシュート中心の勢いのあるディフェンスで得点を重ねていく。慶大は、前半終了間近に蛯名(法2)、矢嶋(総2)の連続得点で差を縮め、37―58で後半に進んだ。
 後半、点差を縮めたい慶大は「自分が入って、何かをしてアクションを起こしたい」と意気込んだ春本(環4)、金子(環4)を投入する。これが功を奏し、流れは徐々に慶大へ。さらに慶大が得意な堅いディフェンスから速攻というスタイルが冴え、慶大はじわじわと差を詰めていく。しかし慶大の追い上げもここまで。慶大は拓大の3連続3Pシュートで大きく突き放され、86―105で敗れた。
 試合後、主将家冶(環4)は「最近特に入りがよくない。序盤の勝負どころでうちのターンオーバーが多かったことが今日の敗因だと思います」と、試合の入り方を敗因に挙げた。
【専大戦 追撃かわし接戦を制す】
 前日の拓殖大戦に敗れた慶大。リーグ第6戦となる専大戦は75―73と接戦を制し、連敗から脱した。
 序盤、慶大はファウルトラブルに陥り苦しい展開になるも、激しいディフェンスで試合の流れをキープ。伊藤(環1)のバスケットカウントや、蛯名(法2)のスティールなどで相手のミスを得点に繋げていき、前半を43―29とリードして折り返す。
 後半に入ると慶大は専大の猛攻に押される。一時は1点差にまで詰め寄られるも、春本(環4)が後半19得点を決める活躍で逆転を許さない。春本は終盤には大きな2連続得点を挙げ、慶大は75―73と専大から逃げ切った。
 主将の家治(環4)は試合後、「チーム全体で守ることができ、今後チームが成長するいい機会になった気がします」と語った。
【東海大戦 流れを掴めず東海大に惜敗】
リーグ第6戦。慶大は、ここまで5勝1敗と波に乗る東海大と対戦し、70―98で敗れた。
 序盤、慶大は中島(総2)の連続得点で先制する。一方、東海大はインサイド中心のオフェンスで着実に得点を重ねていく。慶大は東海大のオフェンスに対応できず、大きく離される。そこで慶大は起爆剤・権田(法1)の投入で活性化を図るも、東海大は主導権を譲らず。慶大は30―48で前半を終えた。
 後半に入っても慶大は流れを変えるきっかけを掴めない。中島、権田が得点面で、本橋(環2)がリバウンドの面でチームを牽引するも、東海大は慶大の追随を許さなかった。最後まで東海大優勢の流れは変わらず、慶大は70―98で東海大に敗れた。
 試合後、「出だしが悪かった。それが最後まで点差として残ってしまった」と中島。また佐々木ヘッドコーチは「試合の入り方が悪い。ポイントガードとしてのプレイをしっかりしてほしい」と、両者とも「立ち上がりの悪さ」を指摘した。
【日大戦 守り崩れて東海大に惨敗】
 エースガード石川を擁する日大との対戦。攻守共に見せ場を作れなかった慶大は76―111と大差で敗れた。
 序盤、慶大は石川を起点とする日大のオフェンスに対応できず、大量得点を許す。さらに前日の東海大戦に続き、立ち上がりが安定しない。慶大は権田(法1)のミドル、蛯名(法2)の3Pシュートで巻き返しを図るが、ディフェンスが機能せず前半を39―54で終えた。
 後半に入っても慶大のディフェンスは冴えなかった。さらに前半調子のよかったオフェンスも徐々に単発的になり、慶大の得点は凍りつく。攻守にわたり精彩を欠いた慶大は76―111と、実力以上の点差をつけられ日大に敗れた。
【青学大戦 終始圧倒され青学大に完敗】
 リーグ前半戦を締めくくるのは、昨年の王者青学大との対戦。慶大は力及ばず、79―106で敗れた。
昨年のインカレ以来の対戦カード。主力選手の多くが抜けた今年の慶大に対し、比江島、辻、永吉など昨年の主力が残る青学大。技術・経験どちらの面においても、青学大がまさっていた。
序盤、慶大は蛯名(法2)のゴール下、中島(総2)の3Pシュートとよい滑り出しを見せ青学をマークする。しかし、すぐに王者にエンジンがかかり始める。比江島のドライブ、辻の3Pを前に慶大はまさに為す術なし。青学大に大きく突き離され、慶大は37―55で前半を終えた。
後半に入っても青学大の猛攻は終わらない。慶大は防戦一方になり、点差はさらに開いていく。慶大は第3Q途中、中島の三連続ゴール、蛯名のバスケットカウントで波に乗るも、時すでに遅し。序盤の点差は大きく、慶大は79―106で敗れた。
試合後、リーグ前半戦に関して佐々木ヘッドコーチは「自分たちの力を認識しないまま過ぎてしまった。後半戦は一つずつ勝ちを積み重ねていくだけです」と、語った。
【大東大第2戦 入りの悪さ立て直せず】
 リーグ後半戦最初の試合は、前半戦で勝利した大東大。勝ち星の欲しい慶大だったが74―92で敗れ、痛い敗戦となった。
序盤、慶大はかねてからの課題であった立ち上がりの悪さに苦しむ。一方、大東大は連続3Pシュートを皮切りに、開始二分半で0―9と慶大を圧倒する。その後、副将金子(環4)が奮闘するも、攻めのパターンを確立できない慶大は37―52で前半を折り返す。
 後半、慶大は大東大のスコアが凍りついている間に家冶(環4)、蛯名(法2)の連続得点で8点差に迫る。しかし慶大の反撃もそこまで。慶大はリバウンドが取れず、試合の主導権は完全に大東大へと移る。その後も流れは変わらず、慶大は74―92で敗れた。
 試合後、「スタートですね。すべてがそこだったと思います」と鈴木ヘッドコーチ。また家冶は「なかなか入りが上手くいかない。結局その入りの点差分負けてしまった」と語った。今回浮き彫りとなった課題をどう修正するかがカギとなりそうだ。
【早大第2戦 接戦落とし手痛い敗戦】
 宿敵早大との今季3度目の対戦。慶大は接戦の末に81―85で敗れた。
 第1Q、慶大は「最初から積極的にシュートを狙っていこうと思っていた」と語る家冶(環4)のフリースローで先制し、よい立ち上がりを見せる。すると早大も玉井の3Pシュートで応戦し、一進一退の攻防を繰り広げる。そんな中、慶大は中島(総2)の3Pで一歩抜け出し、43―36で前半を折り返す。
 後半、慶大の勢いに陰りが見え始め、早大に1点差に迫られる。それでも春本(環4)がゴール下で踏ん張り、第3Qを58―60で終える。続く第4Q、慶大にミスが目立ち始め、ファウルトラブルに陥る。ファウルがかさんだ慶大はフリースローでじわじわと点差を広げられる。それでも逆転を狙う慶大はプレスを仕掛け、早大に4点差に詰め寄るも、時間が足りず。慶大は81―85で敗れた。
 試合後、本橋(環2)は「やるしかない。昨年と状況が違う中で、自分たちの持ち味を出して勝っていきたい」と、残りのリーグ戦への意気込みを語った。
【明大第2戦 リード守れず痛い逆転負け】
 明大との二度目の対戦。慶大は68―71で敗れ、前日に続き接戦をものにすることができなかった。
 序盤、主将家冶(環4)が1Qだけで9得点を挙げ、オフェンスを牽引する。さらに慶大は権田(法1)のミドル、中島(総2)の3Pシュートで34―27と明大を引き離す。しかし明大も皆川を中心に徐々に挽回し、前半終了時には38―35。慶大はなんとかリードを守った。
 後半、慶大は失速し、明大にあっさり逆転を許す。慶大は第3Qで6得点しかできず、点差は最大16点に。しかし慶大はここで終わらなかった。続く第4Q、家冶のフリースロー、3Pで勢いに乗ると、金子(環4)もそれに応え得意の3Pでネットを揺らす。主将、副将の活躍により慶大は残り1分で3点差に迫るも、あと1本が出ず。慶大は68―71で敗れた。
 試合後、佐々木ヘッドコーチは「春からの課題だがスコアラーがいない。それを補てんするにはディフェンスからの速攻しかない。夏に練習したことをやるだけです」と語った。