慶應塾生新聞会 三田オフィス

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大震災の後で 学生団体S.A.L.写真展を開催

あなたにとって「大切なもの」「つらいこと」「自分の国の紹介となるもの」、この3つのテーマで自由に写真を撮ってきてください。
インスタントカメラを手渡されてこう言われたら、子どもなら「何を撮ろうか」ときっとわくわくしてしまうだろう。
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「Focus on Myself」は、国際問題の啓発を行う学生団体S.A.L.が2008年11月に発足させたプロジェクトだ。インドやカンボジアなどの子どもたちにインスタントカメラを手渡し、3つのテーマで写真を撮ってもらう、というもの。これまでにカンボジアの2カ所を始め、日本やインド、チベットなどでこのプロジェクトを進めてきた。
子どもは写真撮影を通して自己表現の楽しさを知るだけではなく、違う国にいる同世代の子どもが撮った写真を見ることで、自分の国との違いや共通点を感じることができる。また、私たちも子どもの純粋な目によって切り取られた1枚の写真を通じて、その国を見ることができるのだ。
国際問題に全く興味がない人でも、他の国も子どもが撮った写真を見て遠い国との共通点を見つけ、少しでも身近に何かを感じとってもらえたら。そんなコンセプトで始まったものがこのプロジェクトだ。「1枚の写真から子どもの考えや生活背景が直に伝わってきて、面白いです」と、同プロジェクトの写真展広報担当の勝部さおりさん(政2)は話す。子どもを取り巻く環境によって、捉えるものが異なることにはっとさせられることもあるという。
子どもたちがカメラに収めるものは、実にさまざまだ。例えば、インドの子どもが撮影した「つらいこと」の写真には、大きな家が納められていた。大きな家は富の象徴であるが、たくさんの部屋は家族で過ごす時間を奪ってしまうから、という理由だそうだ。また、カンボジアの子どもが撮影した「自分の国の紹介」の写真に写されていたものは、自国にボランティアとしてやってくる若者の姿。他国からの支援を受けるカンボジアならではの光景といえるだろう。
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現在S.A.L.では、写真を広く一般の人に見てもらう機会を設けるべく、写真展の準備を進めている。写真展「Smile♥Photo―ぼくたち、カメラマン―」は、5月24日から29日にかけて渋谷のギャラリーLE DECOで行われる。Twitterを使った事前企画として、同プロジェクトのアカウント(@sal_fom)のフォロワーから「大切なもの」の写真を募集し、写真展当日に展示コーナーを設けることなどを検討しているそうだ。
子どもの目というまっすぐなレンズで切り取られた写真には、物語が詰まっている。何を想うか、何を読みとれるかに正解はない。それはあなたの自由である。
(橋爪奈津実)