11月21日から24日の四日間にわたり、第67回三田祭が開催された。慶應義塾大学の一大イベントである三田祭を支える三田祭実行委員会。そこで渉外局長を務める鈴木遥さんに、活動内容や活動に対する思いを伺った。
──渉外局の役割を教えてください。
渉外局の具体的な業務は2つあります。 1つ目が企業の方からの三田祭への協賛の窓口になること。 2つ目は三田祭開催にあたり、三田キャンパス周辺の方との連携強化を図ることです。
1つ目の三田祭の協賛については、企業や個人の方から三田祭への協賛を集め、三田祭開催に向けた資金を集めています。パンフレットやスクリーンCM、ウェブサイトのセルバナーなどの広告協賛と三田祭で開催している福引への物品協賛を合わせると 1年間で約1千万円協賛資金を集めています。三田祭は非常に大規模な学園祭で、何をするにもお金が必要なのです。そのため、企業や個人の方から、資金を募ることで三田祭の開催に貢献しています。
2つ目はあまり知られていませんが、三田祭開催にあたっては、三田キャンパス周辺に住む方々の協力や理解が不可欠です。そのため、渉外局内に部署を設け、三田の商店街や町内会の方々と定期的に交流を重ねています。具体的には、夏に開催されるお祭りやカーニバルの手伝いなどを行っています。
──渉外局の活動で大変だったことは何ですか?
渉外局の活動で大変だったことは、協賛が断り続けてしまうことです。やはりその企業の皆様に協賛のお願いをしていますが、協賛が実現するのは100〜200社に 1個です。特に電話でお願いするときは、直接断られてしまうため、体力もメンタルも削られました。ただやはり企業の方から応援の言葉をかけてもらうことが多いので、それを直接聞けることは、渉外局にいてよかったと思います。
──今年の見どころを教えてください!
渉外局が三田祭で開催する企画の 1つに福引というものがあります。福引は伝統的で人気な企画です。内容は 1本300円でくじ引きに参加することによって豪華景品が当たるという企画です。渡す景品は渉外局が企業の皆様にお願いして物品のご協賛をいただいております。毎年、企業の方々にとてもご協力いただいており、慶大の卒業生はじめ、三田祭にとても前向きにご協賛いただく方が多いので、毎年多くの協賛品が集まっています。例えば、一番豪華な景品でホテルの宿泊券や、今年は家電と自転車が来ると伺っています。
今年も渉外局一同努力し、景品をたくさんいただいたので、お時間があれば寄っていただきたいと思っております。
──活動される中で、印象深かったことは何ですか?
外部の方と直接やり取りするのは渉外局しかないので、企業の方やキャンパス周辺の方々から直接「応援しているよ」や、「いつも頑張っていて偉いね」といったお言葉をかけていだだけることは印象に残りますし、活動している中でとても嬉しいです。
──渉外局の活動にあたって、大切にされていることは何ですか?
運営にあたりに大切にしていることは、やはり企業の方から三田祭を選んで協賛していただいているということなので、協賛でいただいたお金を責任持って使用すること。物品協賛にあたっても、いただいた企業の方がやはりその手間暇かけて作っていただいた物品をいただいているので、その物品をお客様に大切に渡すことを大切にしています。さらにその資金を三田祭の運営に回すことに対しても責任感を持って頑張っています。
──来場する塾生へメッセージをお願いします!
三田祭ではステージを始め、様々な機材が必要ですが、そこには絶対にお金が必要で、資金獲得を頑張っており、三田祭実行委員会としてもいろいろな局員が複雑な業務を背負って頑張っています。また、参加される団体の方も本祭に向けて多大な努力を重ねていただいています。それらの努力が全て本祭の 4日間に合わさり、昇華しているので、それを少しでも、見て楽しいでいただければと思っています。

(大世古葵)
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慶應塾生新聞会では、先の第27回参議院議員選挙における塾生の投票動向を調べるため、塾生を対象とした世論調査を行った。
調査に応じた塾生のうち、投票に行ったのは70.0%であり、総務省の発表した全国の投票率58.5%を上回った。年代別で見ても、前回の第26回参議院議員選挙における全国の10代の投票率が35.4%、20代は34.0%であり、今回の塾生の投票率はこれらを大きく上回る結果となった。

投票に行った塾生の比例区投票先としては上から国民民主党(40.4%)、自由民主党(20.2%)、参政党(11.0%)、日本維新の会(7.3%)、チームみらい(7.3%)、立憲民主党(6.4%)、公明党(1.8%)、日本保守党(1.8%)と続いた。投票先を覚えていない含むその他は2.8%であった。また、今回の調査では共産党及びれいわ新選組に投票した人は確認できなかった。
最も投票先として多かった国民民主を支持する理由としては「手取りを増やすなど若い世代向けの政策が多いから」「(学外の)サークルで支援していたから」などが挙げられた。次点で多い自民党は「政権運営能力を鑑みて」「今の政治に不満はない」などの理由が出たほか、先の参院選で大躍進し、塾生の比例投票先第3位となった参政党に対しては「若者向けの政策が多い」「面白そう」などの声が上がった。
調査は25日、日吉キャンパス前の歩道にてインタビュー形式で実施し、塾生185人から回答を得た。比例区投票先については、内109人から回答を得た。なお、記事内の百分率は全て小数第2位を四捨五入している。
(山田あやめ)
※本調査での回答数は一般的な世論調査に比べ大幅に回答数が少なく、比較的大きな標本誤差が生じている可能性があります。世論調査における標本誤差に関しては、内閣府のサイトでも詳しく紹介されています。↓
https://survey.gov-online.go.jp/about/caution/





