三田祭3日目の11月25日。西校舎前ミニステージにて「早慶笑神杯」が開催された。舞台前には多くに観客が寄り集まり、開演を今か今かと待ち侘びた。

背景は「慶應は紺、早稲田はえんじ」とそれぞれのテーマカラーで塗られ、伝統的なライバル校同士の熱い闘いを期待させた。

 

ゲストとして元ゾフィー・上田航平さんが登場。上田さんは慶大法学部政治学科のOBである。「手作りの学園祭らしさがワクワクするね」と懐かしそうにコメントした。

 

最初のミニゲーム部門では、早稲田から「はなればなれ」慶應から「棚傘木」が出場。物ボケと大喜利で早速観客席を温めた。両コンビとも、ハイテンポで分かりやすい回答を次々繰り出した。上田さんが「いきなりハードなお題なのに、凄く面白い」と感心する場面があった。

勝者はわれらが慶應の「棚傘木」。ペンマーク型に体を交差させ、慶大生らしくおどけて見せた。

 

続けて、早稲田の「友田オレ」、慶應の「半谷守備職人」がピンネタを披露。両者ともにフリップをめくるたび、客席からどっと笑いが沸き起こった。戦いを制したのは「友田オレ」。えんじ色のシャツに身を包み、得意げに笑ってみせた。

 

最終決戦はやはり漫才だ。早稲田の「照山おうちごはん」、慶應の「うさぎ事件」が『M1グランプリ』のBGMと共にステージに上がった。舞台上にはスモークが噴射され、出演者、来場者が歓声を上げた。プロ顔負けの滑らかな語りと完成度の高いネタを披露する両者。非常に拮抗した戦いとなったが、「照山おうちごはん」が見事白星を挙げた。

 

短い時間ではあったが、一瞬も飽きさせないライブだった。早慶両陣営ともに、客席を盛り上げることに尽力し、大団円で終わった。

棚傘木、友田オレ、照山おうちごはんが入賞し、それぞれトロフィーを受け取った。

 

飯田七菜子