全日本ベスト4強豪相手に健闘

生還する伊藤
生還する伊藤

全国大学野球選手権は6月8日から13日までに神宮球場と東京ドームで行われ、東洋大の優勝で幕を閉じた。「大学日本一」を目標としていた慶大野球部。準決勝で東海大に敗れて優勝を逃すも、4位と健闘した。     (内田遼介・劉広耀)

桐蔭横浜大
福谷好投接戦制す

六大学リーグ代表として出場した慶大は、2―1で桐蔭横浜大学にサヨナラ勝利を果たした。
 先発の福谷(理2)は、失点が味方の守備のミスによる1点のみ、11奪三振と、江藤監督が「今日の投球は最高だった」と語るように、貫禄のピッチングを見せつける。
 一方、慶大打線は桐蔭大先発東明の前に7回までノーヒットに抑えられるなど、なかなか快音が生まれない。
 沈黙が破れたのは相手に1点を先制された7回裏。山口(商4)、伊藤(環3)、高尾康(商4)が初ヒットと四球で出塁すると、打席には慶早戦勝利の立役者、竹内一(商4)。フルカウントで死球をくらい、押し出しによって1点を加え試合を振り出しに戻した。
先の1点で流れは慶大に傾き、迎えた9回裏、伊藤の安打、高尾康の犠打でチャンスをつくると打席には再び竹内一。甘く入った直球をサヨナラ安打とし、ベスト8入りを決めた。

中央学院大戦
ルーキー山形、初先発初勝利

第2戦目は千葉大学野球リーグ代表の中央学院大学と対戦し、慶大が6―0と快勝、大会ベスト4入りを果たした。
 慶大は3回、四球で長崎が出塁すると続く辰巳(文2)が犠打、湯本(商4)が適時打を放ち、1点を先制する。先制点を皮切りに慶大打線に火が付き、4回には伊場(政3)、辰巳などの適時打で一挙3得点をあげ、7回にダメ押しの2得点を加えた。
 投げては今季初先発のルーキー山形(政1)が6回を3安打無失点と好投。その後は金子(環1)、田中宏(環4)と継投し、完封リレーを達成した。
 今季初勝利を果たした山形は投球について「(初先発だったが)緊張はしなかった。投球の調子は普通。キャッチャーについていったらうまくいった」と振り返った。

東海大戦
エース菅野に完封負け喫す

準決勝まで駒を進めた慶大。東海大エース菅野に完璧に抑えられ、0―5で敗れた。江藤監督がシーズン前に目標としていた「大学日本一」を果たすことはできなかった。
 慶大打線は試合の前半でほぼ毎回走者を出していたものの、得点に繋げることが出来なかった。5回に慶大の先発竹内大(環2)が相手に先制2点本塁打を許した後、相手エース菅野をリズムに乗せてしまい、チャンスすら作れなかった。
 菅野は最速155㌔の直球とカットボール、スライダーなどの多彩な変化球のコンビネーションで慶大打線に的を絞らせない。慶大は9回まで散発の4安打、17三振と完封負けを喫した。
 江藤監督は敗戦について「相手は非常にまとまりがあって、強いチームだったが、勝てない相手ではなかった。前半で1点でも取っていれば流れが違ったかもしれない」と振り返った。
 

伊藤、日本代表に選出

世界大学野球選手権の日本代表の選考合宿が行なわれ、慶大からは伊藤外野手が選出された。同大会は7月30日から8月8日まで行われ、米国、韓国、キューバなど計8カ国が参加する。