《つるの屋》追悼・渡辺孝さん 塾生新聞に語った新店舗への想い

「つるの屋」2代目店主の渡辺孝さんが、今年6月に亡くなりました。多くの塾生・塾員・教職員に愛されてきた名店が、半世紀の歴史に幕を下ろします。
慶應塾生新聞は今年3月、リニューアルオープンに向けて準備を進める渡辺さんに、新店舗への意気込みを聞きました。ご家族の同意を得た上で、インタビューの内容を公開します。(浅川力哉・太田直希)

※ 慶應塾生新聞会は、2020年4月からオンラインでの新聞制作を継続しています。インタビューは3月に実施したものです。

 

インタビューに応じる、「つるの屋」2代目店主の渡辺孝さん。

この度、つるの屋を新店舗に移転する運びとなりました。塾生・塾員の皆さんにこれほど長く愛され続けてきたお店はわずかだと思います。旧店舗を離れるのは寂しいですが、心機一転して営業してまいります。

 

新店舗も「昭和の雰囲気」で

新店舗のコンセプトは「昔のまま」。お店の場所が変わっても、お客さんには変わらぬ思いで来ていただくことが目標です。移転前のお店のイメージを最大限に残し、昭和の雰囲気がただよう店内を再現するつもりです。

移転後はランチ営業を取りやめるつもりですが、メニューはもちろん以前のままです。大きく変わるのが、お店の大きさ。座席数は半分近くになる予定です。50人以上の宴会の実施が難しくなってしまいますが、ご容赦いただければと思います。

工事前の新店舗。元はバーだったビルの一室を大規模に改装し、小上がり席も設ける予定だった

 

塾生・塾員の皆さんへ

昨年12月、旧店舗の閉店を惜しむお客様からご予約のお電話を数多くいただきました。しかし、既に予約で埋まっており、ご案内することができませんでした。旧店舗での最後の時間を過ごしていただきたかっただけに、申し訳なく思っています。

約20年にわたって店主を務め、多くの慶大関係者の皆さんと関わってきました。その中で感じているのは、塾生はとても素直で、塾員は面倒見が良いということです。これは慶大の誇るべきカルチャーであり、これからも大切にしてほしいです。

以前と同じように多くの塾生・塾員の皆さんが集まる場を目指します。新店舗でも、皆さまのご来店をお待ちしております。

 

✔  記者から「おう、塾新か。新しいお店、お客さんが来るか不安だから頼むよ」。取材をお願いした記者に、気さくに接してくれました。「あと20年はやりたい」とお話しされていただけに、突然の訃報に悔しさを隠せません。
記者もゼミの飲み会でつるの屋に通った塾生の一人です。豚の黄金揚げや具だくさんの寄せ鍋をつつきながら、ゼミの仲間と語り合ったのは良い思い出です。渡辺さん、20年間ありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。(太)