【喊声】 2月号

今年も慶大の入学試験の時期になった。就職活動をする人にとっても、今は正念場。人生の転機ともなる。

▼福澤諭吉先生の『修身要領』の一節に「心身の独立を全うし、自らその身を尊重して、人たる品位を辱めざるもの、之を独立自尊の人と云う」とある。慶應義塾が創立されて以来、今も独立自尊の精神は、変わらないものだ。

▼時代が変わるにつれ変えなくてはならないものもある。今月は、岡野栄之教授らのチームがiPS細胞を使い、脊椎損傷のマウスを治療することに成功するなど、慶大の医療関係の報道が多かった。再生医療の先駆けとなろう。慶應医学部を創設したのは北里柴三郎。医学部発展のために、終生無給で慶應医学部発展に尽力したという。

▼経済の再生もいままでのやり方をただなぞるだけでは難しい。変えるものは変えて、時代に対応しなくてはならない。自らの頭で考え先導していくという志が大事となってくる。

▼入試という大きな試練を迎え、緊張もするだろう。肩に力が入ってしまうかもしれない。そんな時は、深呼吸をして、気負わず臨むのが良い。今の試験は再生という大事業への準備。この通過点を全力で乗り切って欲しい。

(遠藤和希)