東京六大学野球 連覇に黄色信号

開幕カードの東大戦に連勝し、2季連続優勝に向けて上々の滑り出しを切った慶大は立大、法大と対戦。優勝した春に唯一勝ち点を落とした立大を相手に雪辱を果たしたかった慶大だが、立大の勢いを止めることはできず、連敗で勝ち点を落としてしまった。法大戦ではなんとか踏みとどまり、連勝で勝ち点を2としたが、連覇に向けて次の明大戦は負けられない。(岩田なな子・上井颯斗・八島卓也)

【立大第1戦】先月27日 ●1-4
好投手相手に見せ場作れず

東大に連勝し、まずは勝ち点1とした慶大は立大と対戦。先制を許した慶大は最後まで追いつくことができず、立大に1―4で敗戦した。

慶大の先発はエース加藤拓(政2)。しかしこの日は特に変化球の制球が定まらない苦しい投球。初回に先頭を歩かせると、立大4番岡部に適時二塁打を浴び、いきなり先制点を許す。さらに3回、4回、5回にも加藤拓はそれぞれ1点ずつ失ってしまい、結局この日の加藤拓は5回4失点と試合を作ることはできなかった。

反撃したい打線も立大エース澤田圭を前になかなか好機を作れない。しかし6回、一死から山本泰(環3)がレフトへ大飛球を放つと、フェンスに直撃した打球はセンター方向へ跳ね返り、左中間を転々とする。立大外野手がボールを追う間に山本泰が一気に生還し、慶大が1点を返す。ただし反撃もここまで。慶大はこの走本以降は澤田圭相手に度々走者を出し、プレッシャーを与えるもホームが遠かった。

これで慶大は澤田圭が先発した試合では1勝4敗。今回も天敵攻略とはならなかった。

【立大第2戦】先月28日 ●3-6
横尾意地の一発も勝ち点落とす

前日に黒星を喫し、勝ち星を掴みたい立大第2戦。中盤は追い上げを見せた慶大だったが、序盤の6失点が響き、痛い一敗となった。

試合が動いたのは2回表、無死一、三塁のピンチを背負うと、立大先発藤田の内野安打で先制を許す。さらに犠打と四球で一死満塁とピンチを広げられ、佐藤拓の犠飛で2点目を献上する。

勢いに乗った立大は4回、この回より登板した慶大瀧本(商4)の代わりばなを捉える。安打と盗塁で一死二塁とすると、佐藤拓の適時打で追加点をあげ、瀧本をマウンドから引きずり下ろす。石崎(総4)も立大打線を止められず、この回だけで4点を失う。

このままでは終われない慶大はその裏、一死から連続四球で一、二塁のチャンスを作ると、横尾(総3)が3点本塁打を放ち4番の意地を見せる。しかしこの本塁打以降は立大投手陣を前に打線は得点を奪うことができなかった。3―6で2戦目も敗れ、春に続き2季連続で立大の前に苦杯を舐める結果となった。

【法大第1戦】今月4日 ○4-2
加藤拓完投 逃げ切り1勝

立大戦で連敗を喫し、2季連続優勝に向けてもう勝ち点を落とせない慶大は法大と対戦。序盤のリードを守り切った慶大が4―2で先勝した。

法大の先発は今秋のドラフト候補である好投手石田。慶大打線は初回こそ三者凡退に終わったが2回、一死から藤本知(環4)が二塁打で出塁すると続く竹内惇(商4)がライトへ適時打を放ち、幸先良く先制する。なおも相手失策などで二死一塁三塁とすると9番加藤拓(政2)があわや本塁打という当たりの2点適時二塁打で石田を相手にこの回3点を奪う。5回には谷田(商3)の適時打で追加点を挙げる。

慶大先発は立大戦で思うような投球ができなかった加藤拓。この日はストライク先行の投球で7回まで法大打線に二塁すら踏ませない圧巻の投球。しかし8回、先頭の金子に本塁打を浴びると、一死後には連続二塁打を許し、2点差とされてしまう。なおも一死二塁と本塁打が出れば同点の場面を迎えるが加藤拓は落ち着いて後続を断ち、リードを守った。最終回も二死一、二塁とされるが、最後は7番蔵桝を三振に斬り試合終了。エースの力投に助けられ、慶大が4―2で先勝した。
【法大第2戦】今月7日 ○4-0
法大に連勝 望みつなぐ

法大2戦目で初勝利を挙げた佐伯(商4)
法大2戦目で初勝利を挙げた佐伯(商4)

台風18号の影響で7日に延期された法大第2戦。危ない場面を凌いだ慶大が4―0で法大に勝利した。

4回、慶大は二塁打と犠打で一死三塁とされピンチを迎えるが、相手のスクイズを外し、無失点で切り抜ける。続く5回も四球などで満塁のピンチを招くが、佐伯(商4)の好救援もあり、無失点とする。

試合が動いたのは6回、二死から山本泰(環3)、谷田(商3)、横尾(総3)の三連打で満塁の好機を演出する。ここで法大は石田から玉熊にスイッチ。すると続く藤本知(環4)がレフト線へ豪快な2点適時二塁打を放ち、慶大がついに先制する。さらに玉熊の暴投で1点を追加し、3―0とする。7回には代打の羽入田(環4)、途中出場の小笠原(環3)の連打と佐藤旭(商4)の二ゴロ間にダメ押しの1点を加える。

試合終盤には投手陣の好投が光った。8回は明(政4)、続く9回はエース加藤拓(政2)がそれぞれ法大打線を三者凡退で仕留め、試合終了。慶大が4―0で連勝し勝ち点を2とした。慶大は連続優勝に望みを繋いだ。