慶大生一丸となっての応援が醍醐味(写真は應援指導部提供)
慶大生一丸となっての応援が醍醐味(写真は應援指導部提供)

長い冬が終わり、待ちに待った春を迎え、今年もさまざまなスポーツが開幕の時期を迎えている。新入生のなかには慶大のスポーツに興味を抱き、今から胸を躍らせて待つ人も多いことだろう。
慶大にはさまざまな體育會が存在する。それぞれが慶大の代表として誇りを持ち、戦いに挑んでいる。そんな活気あふれる慶大スポーツの魅力と応援の仕方について、體育會応援指導部の鈴木聖也さん(政4)に話を聞いた。
学生スポーツ観戦の魅力は、何と言っても母校の一体感を感じられる点であろう。スポーツにあまり詳しくない人も、応援の席では一体感を肌で感じ取れるはずだ。そこで在校生はどのように応援に参加すればよいか、応援指導部である鈴木さんに指導してもらった。
「第一歩目として、野球の春季リーグ戦の試合に来てみることが重要です」と鈴木さん。試合独特の雰囲気は直接自分で体験してみなければ分からない。応援に関しては応援指導部が強引かつ丁寧に、手取り足取り指導してくれるそうだ。「まずは自分が楽しむことが応援だと思う」と鈴木さんは語る。
新入生が最初に応援を体験する可能性が最も高いのは、おそらく大学野球だろう。そこで、日本中を沸かせている大学野球に目を向けてみた。
我が慶應義塾大学と、東京大学、法政大学、明治大学、立教大学、早稲田大学(以下、東大、法大、明大、立大、早大)の6つの大学で行われる東京六大学野球春季リーグ戦が4月9日(土)に開幕される。
六大学野球の中では、慶早戦が最もにぎわいを見せる対戦となる。今年は早大の斎藤佑樹投手が引退してから初めて迎えるシーズン。「今年は間違いなく慶大の年になる」と、鈴木さんも期待を寄せている。
在校生が実際応援に駆けつける機会が最も多いのもこの慶早戦野球である。そんな野球の応援方法について焦点を当ててみよう。
まず攻撃時の始めに応援歌を歌う。チャンス時にはチャンスパターンの曲が流れ、合いの手を叫び、守備中にはピッチャーに声援を送ったりもする。得点が入ると肩を組んで「若き血」を合唱するというのも名物の一つである。基本的には応援指導部が歌詞ボードを持っているので、それを読めばよいそうだ。
野球は在校生による応援人数も多く、慶大生の一員として一体感を感じることができる競技である。「野球の応援を経験せずに塾生は語れない。それほど慶應の良さを感じることができるスポーツだ」と鈴木さんは話す。
野球以外にも、ラグビーやサッカーなど観戦に訪れたい魅力あるスポーツは多い。體育會のホームページなどを見て、自分で興味のあるスポーツを観戦しに行くことも、大学生活を楽しむ一つの方法だろう。
(佐藤弘美)