私たち大学生は、一人の人間として自由に行動することができる一方で、それに伴って生じる「責任」が明確でない場合が多い。これは、大学生という存在が、いまだ「大人」になる前の精神形成段階として位置づけられるからである。

しかしながら、民法改正により大学生全体が「成人」となる見通しとなった今、常に自分自身を見つめながら日々を過ごすことが必要となってくる。例えば、「飲酒をする自由」に溺れ、自分を見失うことのないように、自分自身を理解しておかなければならない。

自分自身を見つめ直すことは、大人として生きる将来にも強く影響する。一体どのような職につきたいのか、どのようなライフスタイルを望むのか。大学時代の「自分との対話」は、未来に向けたかけがえのない財産として、残り続けるのである。

(松岡秀俊)