慶應義塾大学商学部高橋郁夫研究室とインターネット・アンケートサービス「goo リサーチ」を提供するNTTレゾナント株式会社は全国のgooリサーチ登録モニターを対象に「企業のCSR活動と消費者の購買意欲に関するアンケート」に関する調査を実施した。
今回の調査結果により、地球環境に配慮した商品や、売上げの一部が発展途上国への寄付に回される商品などの購入したことがある消費者は約5割に上ることが明らかとなった。購入商品は食品関連や日用品が中心で、店頭で見つけた時に購入することが多く、普段から問題意識を持って購入している人は少ない現状がある。
購入経験が少ない人の7割は、今後の購入意向があると回答し、通常価格と同等か1割増までの価格帯なら「買いたい」と考える人が多い傾向にある。購入意向のない人は、本当に社会貢献につながっているかが分からないと感じている人や価格が高いと考える人が多く、約半数に上る。
環境対応商品や寄付につながる商品の更なる販売促進に向けた課題は、商品購入による社会貢献の実感や価格面にあることが浮き彫りとなった。