【喊声】1月号

 塾生新聞会は今年で40周年を迎える。自分の年齢の2倍もの時間だ。先日会ったあるOBはこうつぶやいた。「こんなに続くとは思わなかった」

▼ミヒャエル・エンデ作のファンタジー小説「モモ」の中で、道路掃除夫ペッボはこのように言う。「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひとはきのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな」

▼未来に向けて目標を掲げ、達成するための計画を立てることは重要だ。しかし、遥か先のことばかりを追いかけて、焦ってしまってはいないだろうか。目の前のただ一歩を大切に進むこと。そうすればペッボが言うように、「ひょっと気がついたときには、一
歩一歩すすんできた道路がぜんぶ終わっとる」のかもしれない

▼新年を迎え、これからの時期は進級や進学、就職など、人生の岐路に立たなければならない機会が多く訪れる。先のことが見えずに、不安になる時もあるかもしれない。そんな時、「つぎの一歩」のことだけを考えてみて欲しい。きっと、いつの間にか前に進んでいる自分に気がつくはずである。 

(川上典子)