文学部心理学専攻の渡辺茂教授のグループは、九州大の伊藤功准教授のグループと共同で、脳の非対称性に異常のあるマウスでは、空間性の記憶機能が障害されていることを発見した。
 今回の研究では、左右の脳の非対称性に異常のある突然変異マウスに対して、空間性の記憶機能についての実験を実施。実験の結果、突然変異マウスでは、長期記憶、短期記憶の成績が通常のマウスに比べて低くなることがわかった。
 論文はオンライン科学誌「PLoS ONE」に11月17日付で掲載された。左右の脳の非対称性が正常な記憶機能に欠かせないものであることを示した初めての報告となる。
 人間の脳は、形態的にも機能的にも非対称性をもっている。しかし、脳の機能が左右で非対称である理由や、左右の脳の非対称性に異常があった場合の大脳機能への影響については、ほとんど明らかになっていない。