慶・早・東・京大 大学院教育で連携~学生の派遣など可能に

 12月25日、慶應義塾大学の安西祐一郎塾長は京都大学の尾池和夫総長、東京大学の小宮山宏総長、早稲田大学の白井克彦総長らと共同記者会見を開き、大学院教育における大学間学生交流協定を締結させると発表した。協定締結により、4大学に所属する大学院生は相互交流を通して、多様な教育環境、研究指導を受けることが出来るようになる。

 今回結ばれた協定で、まず4大学は大学間学生交流協定に基づき「大学院学生交流連合体」を形成する。その連合体の中で大学院生の派遣・受入れが可能になり、学生同士の活発な大学間交流が実施されるようになる。また、受け入れた学生に研究指導した教員は、学生の所属する大学院研究科の承諾のもと、大学を越えて博士学位論文審査に加わることができるようになる。  

 対象となるのは4大学のいずれかに属する研究科の修士課程、博士課程に在籍する大学院生で、基本的にすべての大学院研究科で学生交流ができるようになる。今後4大学はそれぞれの大学院研究科の間で学生の派遣と受入れに関する協議を行い、実施に伴う手続きの整備や合意を経て、今年4月1日から本格的に学生交流を開始する。

 協定締結により、これまで1つの大学では困難だったすべての学問分野の完全なカバーを、他大学と連携して克服することが可能になる。また、多様な環境・設備・指導機会の中で学生は研究に取り組むことができ、大学院教育の更なる質の向上が期待される。学生を受け入れる大学側は、原則として学生から授業料や研究費の徴収は行わないため、学生の大学間交流も流動的になりそうだ。今後4大学以外からの協定参加も検討するため、参加大学の増加も予想される。

 大学全入時代を迎えた現在、大学院教育の向上はこれからの厳しい競争を強いられるすべての大学が持つ課題である。中でも慶大は早くから大学院の整備に乗り出しており、昨年9月にもすでに慶大は京大と連携協定を結んでいる。今回の協定でも、日本を代表する名門3大学と提携することにより、互いの人材や研究を融合させ、大学院教育の充実を図る狙いがあるものと思われる。