院校舎4階347B教室。推理小説同好会。ミステリー好きの彼らが踏み入れる者を謎解きの世界へといざなう。ここでは謎解きの体験と、彼らの部誌をのぞくことができる。

彼らからの挑戦状はクイズとしての4問とストーリー仕立ての2問。難易度が高く解きごたえのある問題に、我々取材陣も楽しみながらも苦戦させられた。「嘘をついているのは、誰?」といったような有名な型のクイズから、言葉遊びや文章にちりばめられたワードを拾うようなものまで、多種多様な謎が待ちかまえていた。一筋縄ではいかないクイズが解けたときの爽快感。まるで自分が探偵になったような気持ちにさせられる。ミステリーを愛する彼らの情熱がクイズ越しに伝わってくるようであった。

謎解きの最後の本格的なミステリー小説に準じた問いは、彼ら以外の正解者が一組しかいなかったとのことだ。『謎解きはディナーの後で』というドラマ化もされた推理小説があるが、あいにく三田祭は18時終了である。ディナーの後というわけにはいかない。謎解きに自信のある塾生諸君はディナーの後ではなく前に、ぜひ挑戦してみてはいかがだろうか。

(橋本成哉・佐藤ひなた)