11月29日、慶大は2024年度の学費を発表した。前年度と比較では文・経・法・商・医が3万円、総・環が4万円、看・薬が5万円、理が6万円の増額となる。

学費の内訳は入学金、在籍基本料、授業料、施設設備費、実験実習費。そのうち値上げの対象となるのは授業料と施設設備費、実験実習費だ。授業料は医学部を除いた各学部で2~3万円上がり、施設設備費は全学部共通して1~2万円上がる。実験実習費がかかる学部(医・理・看・薬)では共通して実習費を1万円増額する。

慶大の学費は3年連続の値上げで、過去3年の中で来年度の増額は最大だ。最も学費の値上げ幅が大きい理工学部で、23年度比で約3%の値上げとなる。

慶大は学費算定の方法にスライド制を用いている。スライド制とは物価などの諸価格の変動による費用の増加を学費に反映させる制度だ。慶大は今後も現行のスライド制を適用するとしている。スライド制の性質上、物価などの上昇が今後も続けば、来年度も学費の上昇が懸念される。

山浦凜