【喊声】12月号

もうすぐ政権交代から100日。財源確保のため、多くの公共事業が見送られた。工事半ばで建設が見送られるケースが相次ぐ。政権交代前に完成を迎えた事業の関係者は思うところもあろう

▼朝の通勤ラッシュの東海道線。閉まりかけるドアに無理矢理飛び込むサラリーマン。もう三田にきて2年が経とうとしているが、ずっと通えばこんな朝も慣れるものだ

▼授業が終わり、ふと5階から中庭を眺めてみると銀杏の黄色に黒いリクルートスーツが映えるようになった。3年生はいよいよ就職活動本番である

▼就職活動に限ったことではないが、世の中は「早い者勝ち」な感がある。ハゲタカのように、利のあるところに人は群がる。先日もパソコンの前でセミナーの予約を逃した。人気のある企業だと予約開始直後に満席になる

▼企業は何を求めているのか。満員電車に飛び乗るサラリーマンを見ているとそう感じてしまう。飛び乗れなかった人は自分を見せる場所もない

▼結局、後々振り返ってみないと正しいかどうかはわからない。しかし、目の前の利に飛びつこうと必死にもがく自分がいる。行動で生まれるものを求め今日もリクルートスーツに身を包む。

(名倉亥佐央)