企画

《大学生のためのトレンド講座》 第1回 大学生を魅了し続ける『non-no』の舞台裏

『non-no』3月号表紙

トレンドの最前線にいる方から、トレンドについて学ぶ連載企画「大学生のためのトレンド講座」。第1回目となる今回は、大学生を中心とした、若い女性を魅了し続ける雑誌『non-no』の編集長である、俵理佳子さんに話を聞いた。ページをめくるたびに、心が躍る誌面作りの秘訣に迫っていく。

 

「ど真ん中にしたい」という思い

1971年の創刊以降、若い女性へ情報を発信し続ける『non-no』。創刊時は、意外にも世代を絞っていなかったという。それには、当時の雑誌事情が関係している。「1970年に『an・an』が創刊し、その翌年に『non-no』が創刊しました。当時は、ファッション誌というジャンルそのものが、目新しかったのだと思います」と話す。

創刊から現在に至るまで、時代に合わせて、少しずつ変化を遂げてきた。しかし、根底にあるものは変わらない。それは、「20代前半女性のど真ん中にしたいファッションを紹介する」という思いだ。そのための取材は欠かせない。「月に最低でも2回は、大学生に話を聞きます。トレンドを探るというよりも、今の大学生や読者が好きそうなトレンドを選択していくためのリサーチですね」。

取材だけでなく、LINEや毎月のアンケート欄からの情報収集も行っている。さらに、『non-no』史上初の試みとして、3月号の表紙は、読者による投票で決定したのだという。余念のないリサーチが、読者が本当に読みたいことを発信する秘訣なのだろう。

 

『non-no』編集長 俵理佳子さん

 

トレンドを「発信している」けれど「生み出したい」

毎月、『non-no』は読者に最新トレンド情報を提供する。俵さんにとって、雑誌はトレンドを「生み出す」よりも、「発信していく」の方がしっくりくるという。「100あるトレンドから、読者に勧めたい10を選び出すことが、私たちの仕事。それが『生み出す』ことにつながると思います」

もちろん、トレンドを「生み出したい」という思いもあるという。「面白いキーワードをつけて、読者の間で流行らせたいなと思うこともありますね」

一つの言葉から誌面の構成や中身が生まれることもあるという。しかし、全部が全部言葉ありきで作られているのではない。撮りたい写真から中身が決まることもある。彼女は「よいタイトルを生み出すことも、雑誌編集者の必要な仕事です」と話す。

 

 (次ページ:雑誌ならではの魅力とは)

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