慶應塾生新聞会 三田オフィス

〒108-0073  東京都港区三田3-4-8

佐野ビル4階

Tel : 03-3454-7966

Fax: 03-6435-2573

《大学生のためのトレンド講座》 第1回 大学生を魅了し続ける『non-no』の舞台裏

雑誌だからこその出会い

インターネットやSNSが普及した現在、インフルエンサーと呼ばれる人の出現により、ファッションの情報はインスタグラムで十分という声もある。そんな状況の中、雑誌の作り方も変化している。「私たちの読者は、品が良くて、素敵な女子大生というイメージです。その子たちが欲しい情報を、より厳選して、整理して伝えていくことが重要になってきますね」

また、雑誌でしか出せない魅力も多いという。その一つは「出会い」だ。「ネットだと、自分の知りたい情報を目指すだけになってしまいますよね。でも、雑誌はパッケージされているので、思いがけなかった情報に出会うこともできる。そこからどんどん世界が広がっていく可能性があるのが雑誌の魅力です」と語った。雑誌で知ったHOW TOでメイクを褒められるようになった、好きなアイドルが増えた、という読者の声もよく聞くそうだ。

 

『non-no』というブランドに触れてもらう機会を増やす

書店が近所になく、雑誌を買うためにわざわざ足を運ぶことが少なくなってしまったという人もいる。そこで、『non-no』に複合的に触れる場所を増やすために、さまざまな工夫を行っている。全く違う業界とのコラボや、最近では、男性アイドルグループが表紙を飾る特別版も発行している。

「アイドルを推すという文化が活発になり、特別版の表紙をきっかけに『non-no』を買った読者も多くいます。普段、雑誌を買わない人を読者層に取り込むことにも、つながっていますね」

SNSも積極的に活用している。「SNS上に、誌面にはないオフショットを載せたり、インスタライブを行ったりしています。これも『non-no』というブランドに興味を持ってもらう機会を増やすための試みの一つです」。雑誌を買う機会自体が減ってしまっても、『non-no』に触れてもらう機会を増やすことは可能なのだという。

 

読者に伝えたいこと

雑誌を読んでいると、モデルと服の組み合わせを意外に感じることもあるのではないだろうか。そこには、隠されたメッセージがある。「絶対似合うという組み合わせもとても良い。でも、それだけでなく、たくさんの組み合わせを載せることで、誌面が華やかになりますし、読者にさまざまな可能性を提案することにもなります」。自分のファッションを固定化してしまうことなく、色々なジャンルに挑戦してほしい。そんな思いが込められている。

 

雑誌『non-no』は、読者に新しい世界を見せている。「たくさんチャレンジしてほしい。その方が人生楽しいから」。編集長のメッセージは、ページをめくるたびに聞こえてくる。

 

(倉片真央)