《三田祭続報》 脚本家・映画監督・俳優 松居大悟さん

「周りの人をわくわくさせられる人に」

慶大在学中に劇団を立ち上げ、NHK「ふたつのスピカ」でNHK連続ドラマ脚本では最年少記録として脚本家デビューをした人物をご存じだろうか。脚本家、映画監督、俳優の松居大悟さんだ。多方面で活躍する松居さんに、大学生活や三田祭での思い出、今後の展望について話を聞いた。

在学中のサークル活動

慶大在学中は演劇サークル「創像工房 in front of.」に所属していた松居さん。演劇はそれまで未経験だったが、芝居をして演劇の楽しさにとりつかれたという。それ以来、芝居だけでなく演出にも関わり、精力的に活動していたそうだ。
また、サークル引退後も、演劇を続けたいという思いから、大学の仲間と、劇団ゴジゲンを立ち上げ、さらに演劇にのめりこんだ生活を送っていたと語る。

三田祭での思い出

サークルでは三田祭公演を1年生だけで行うという慣習があり、松居さんはそこではじめて脚本、演出を行った。本番当日は廊下に人があふれるほど人が集まり、大盛り上がりだったという。「満足のいく公演ができたから、今も演劇を続けていられるのだと思う」と当時を振り返る。

現在の仕事に就くまで

現在、松居さんは、脚本家、映画監督、俳優のほかに、ミュージックビデオの監督やラジオパーソナリティとしても活動している。
各方面で活躍する松居さんだが、はじめからこの業界で仕事をする覚悟があったわけではない。在学中には就職活動をしたが、就職先が決まらなかった。そこで、自分にできることを考えた結果、「ものづくりにかかわる仕事」に行きついたという。脚本や企画書を書いてドラマ制作会社に提案するなど、地道な努力の積み重ねで今の松居さんがあるのだ。

作品を通し伝えたいこと

「客観的事実は変えられないが、物事の捉え方を変えることはできる」と語る松居さん。「普段の生活では、表面的なニュースに振り回されてしまうことが多い。しかし、その事実をどう捉えるかは人それぞれだと気づいてもらえたらいいな」

今後の展望

松居さんが目指しているのは「この人は一体何をしたいのだろうか、と思われる人」。次は何が来るのかと、周りの人をわくわくさせられる人になりたいそうだ。

塾生へのメッセージ

「慶大はのびのびと活動できる環境が整っている。勉強だけに振り回されず、自分のやりたいことに挑戦してほしい」と話す松居さん。慶大在学中から現在まで、自分にしかできないことに挑戦し続けてきたからこそ、その言葉には重みがある。
(原田実希)

【お知らせ】
来年1月3日から、こまばアゴラ劇場にて主催する劇団ゴジゲンの本公演「ポポリンピック」が上演される。