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映画で広げる教育のかたち 慶大メディアデザイン研究科修士課程 小田浩之さん

ダマ―国際映画祭にて 小田浩之さん

ダマ―国際映画祭にて 小田浩之さん5月10日・11日に下北沢で開催されたダマー国際映画祭で、慶大メディアデザイン研究科(KMD)小田浩之さんの“Schoolgirl”が上映された。

現在、小田さんは高校教師を休職し、映画制作を中心としたアーティスト活動、KMDでは映画を通した教育の研究に取り組んでいる。

2008年に設立されたKMDは、従来の諸問題を解決するだけではなく、新しい価値を社会に提案するイノベーションによって新規に市場を創り出す教育を行っており、院生のアクティブな実践研究を重んじている。そのため、社会人や外国籍の学生も多い。

 

今回上映された“Schoolgirl”は、自主制作映画対象のインディペンデント映画祭の中で最も歴史があるヒューストン映画祭において、短編映画最高賞のプラチナ賞に輝いた作品である。

太宰治の「女生徒」にインスピレーションを受けて制作したという。聴覚障害を持った少女とその先輩が文通を通じて心を通わせていく物語だ。出演者は、小田さんがフランスの学校で教鞭を執っていた際の教え子たち。映画は彼らの卒業記念として制作されたものだという。

小田さんは帰国後、ぐんま国際アカデミー中高にて、映画の授業を開発実践してきた。映画制作は人と協力することが不可欠であり、子どもたちにとって大変良い経験になると思ったそうだ。授業ではあえてテクニックを教え込まない。映画制作には生徒の自由な発想と活動を大事にするアクティブラーニングの要素があると小田さんは語る。

小田さんがKMDで学ぶ理由のひとつには、そうした映画教育を学術的に深めていきたいという思いがある。将来はKMDでの研究を日本の学校教育全体に還元していきたいと考えている。

 

小田さんは「作品と向き合うことは自分と向き合うことだ」という。実際、悩みながらも、映画制作を通して知らない自分を発見できたという。

最後に慶大生に向けて、「慶應生としての学びや自由な校風を大切にしてほしい」とメッセージをくれた。

 

“Schoolgirl”の予告編など小田浩之さんの作品はこちらから

(霊山美菜子)