【喊声】6月号

「現在の大学生は就活だけを意識していて、教養を身につけることに目を向けていない」との批判の声が挙がっている。わが身を振り返ってみると、就活のことを考えることが多く、「教養」については全く考えていないことに気付いた。恥ずかしい限りである

▼この反省を踏まえ、「教養」について考えてみよう。国語辞典を引くと「社会生活を営む上で必要な文化に関する広い知識」とある

▼しかしこれでは意味が漠然としていてよくわからない。文化に関する広い知識とは何だろうか。政治思想に精通していることであろうか。ドストエフスキーなど文学に精通した人のことをいうのだろうか。しかし、政治思想や文学に精通していることが、教養があることとは考えにくい

▼何となくではあるが、教養のある人とは、医者なのに政治の話ができる人とか、科学者なのに法律に強い人というイメージがある。恐らく「教養」とは、人との話のタネとなるものの引き出しが多いことなのだと思う

▼大学では、人、本や授業など教養を身につける機会はたくさんある。この恵まれた機会を使い、教養を身につけていきたいと強く思うようになった。

(齋藤裕一)