現役大学生が学生とベンチャー企業を繋ぐ 合同会社Ad Alto

良い大学に入って、大企業に就職する―。本当にそれが良い人生なのだろうか?

そう疑問を抱いた緑川諒さん(商1)、岡本啓太郎さん(商1)、島田智貴さん(法1)は「合同会社Ad Alto」を立ち上げた。学生とベンチャー企業をファッションで繋ぐソフトウェアアプリ「wonderwall」(http://wonderwall.ad-alto.com/)を開発し、7月15日から運用を開始した。

wonderwallはフリマアプリとSNSが融合したマッチングサービスアプリだ。各企業が学生には手が届かないようなアイテム(新品)を出品し、それを学生が無償でもらう。この取引が企業と学生を繋ぐベースとなっている。

学生は、欲しいファッションアイテム(Tシャツ、サングラスなど)をwonderwall内で検索し、気に入ったものがあれば出品している企業にリクエストを送信する。企業側に承認されれば、そのベンチャー企業とチャットが可能になり、日程が決まり次第、直接オフィスを訪問しアイテムをもらうことができる。  

基本情報、ゼミ、資格、インターン歴、バックグラウンド、ビジョンなど詳しい情報を記録可能なマイページを充実させることで、承認される確率が上がり、ベンチャー企業からオファーが来る可能性もある。

ポイントは「学生には手の届かないファッションアイテム」という点だ。学生がベンチャー企業に対しクールなイメージを抱くことを狙いとしている。また、ファッションを通じて学生と企業のマッチングをすることで、ベンチャー企業を就職先として選択肢に入れていなかった学生が興味を持つきっかけになる。

「大企業に就職することが悪いと言っているわけではない。ただ、学生の間にはベンチャー企業にマイナスイメージがある。そのイメージを払拭したい」と緑川さんは言う。

冒頭で述べたように、大企業に入りたいという想いを日本の多くの学生が抱いているのが現状だ。一方、ベンチャー企業は発展途上、不安定、激務といった先入観を抱いている学生もいる。大企業に入るために、高偏差値の大学へ進学しようと10代の貴重な時間を受験勉強に費やす。

大企業に入るために学生時代を過ごしてはいないか?体裁や世間体にとらわれず自分のやりたいことをできる社会にできないか?こうした想いから、3人は慶應志木高3年時に会社を立ち上げ、学生に新たな選択肢と可能性を提供するため事業を始めた。

「学生だからといって甘えられない。会社として立ち上げた以上、法律上の責任も生じる。世の中の会社と同じくらいやらなければならない」

システム開発をする学生サークルや団体は全国に数えきれないほどあるだろう。その中でも、会社を設立する道を選んだ彼らが語る言葉には、社会や人生に対する固定観念を覆したいという決意と覚悟を感じた。自分が本当にやりたいことは何か。学生生活の過ごし方を見つめ直してみてはいかがだろうか。

現在、彼らは資金集めのためにグラウドファンディングを行っている。グラウドファンディングとは一般の人が誰でもお金を融資できるシステムである。下記URLからアクセスできる。
https://camp-fire.jp/projects/view/8804?token=3iq7roa0
(堀尾美月)