工藤氏、野球人生を語る

スポーツ科学の重要性力説

元プロ野球選手の工藤公康氏が先月4日、SFCで講演を行った。加藤貴昭環境情報学部准教授の担当授業「知覚運動スキル論」の一環で行われた。
工藤氏は西武、ダイエー(現・ソフトバンク)、巨人、横浜(現・ディーエヌエー)で活躍。その後、野球評論家・解説者として活動している。
加藤准教授が司会役として題目を挙げ、工藤氏が答えていくトークセッションの形で進められた。話題は工藤氏自身の野球人生からプロとして活躍していくための育成方法まで多岐にわたった。
20代のころから科学に基づくトレーニングの重要性を説くなど、日本プロ野球界でいち早くスポーツ科学の考えを取り入れた先駆者として知られる工藤氏。幼少時代は「野球が嫌で仕方なかった」そうだが、「早くうまくなりたい」一心で野球雑誌の付録に載っている往年の名投手の分解写真を参考にしながら、自身の投球フォームを自己分析するなど、子どものころから研究熱心であったエピソードも披露した。
学生へのメッセージとして、「教わることの怖さ」を説いた。「教わったことに対して常に疑問を持ってほしい。まずは自分に合うか合わないか試してみて、合わないのであれば新しい方法を探すか、自らオリジナルのものをつくり出す。ただ単に教わったことをこなすだけでは一流にはなれない」と力強く語った。